こんにちは。

Mitsugoriです。


さっき母から電話があって、昨日の地震は大丈夫だったかと聞かれました。

いえ、あまり大丈夫じゃなかったんですけど、その話はのちほど。


「昨日は千葉のバラ園に行ってきた」

「バラ園?わざわざ?アンタ、バラなんて好きだったっけ?嫌いって言ってなかった?」

「…そうなんだけど…いまは事情が違って…」


もごもご。


明かしますと、実は王子に会うまでバラは苦手でした…

「私は美しいでしょ。雑魚な花と一緒にしないで!」

みたいな自己主張の強さと、遠慮なくふりまく香りが、私のひがみ心にしみていたのです。


が!

王子と出会って変わったのはご存じのとおり。

なんでしょうか、王子に愛されて気持ちまで優雅に豊かになったんでしょうか。

単純だなァ。


さて、昨日の続きです。

バラ園を出た私は、都内にもどり、あれこれ予定していた買い物を済ませました。

まだ帰るには早すぎる。


…いっちゃう?あそこ。


気になっていた都内某所にあるという執事カフェ。

よし、勇気をもって聞いてみよう。


もはや私にはひとりで行けないところなど、ラブホ以外に存在しない!!


問い合わせると17時からの予約ならとのこと。

帰りが遅くなりそうだけど、まあ、せっかくだから、行ってみよう。


時間になって場所の近くにいくと、小太りのお兄さんが

背中に「姫」、おなか側に「お嬢様」と書かれたショッキングピンクのTシャツを着てうろうろしている。


まさか、この人は客引きだろうか。

にしては…趣味が悪い。

見なかったことにしてビルのエレベーターに乗る。


はい、ここからは、執事カフェのネタバレです。

知りたくない人は回れ右をお願います。


エレベーターがあくと、すぐに扉があります。


扉の前に、「予約をしていてもプリンセスがご自身で扉を開けてはいけません」

「カメラや携帯電話での撮影は一切禁止」

とあれこれ注意書きがありました。


なんか、いやに制約があるな…


大丈夫か…


身構えます。


しばらくドアの前で立ちんぼ。

少し気持ちが萎えてくる。



そのとき、ドアがあいて。

私が名乗ると、執事さんが招き入れてくれました。


行くしかねえ。


入った瞬間、


「ウェルカム トゥー バトラーズカフェ!」


全員で声を合せられて、はい!?


若干昭和臭を感じるインテリアと、見上げれば配管むき出しの天井に驚きつつ、

もっと驚いたのはほかのお客の頭にのってる


ティアラ!!


これは、まさかのご持参なのですか?


なんという世界。


(違うの。

のちに、ピローにうやうやしく載せられたティアラを執事さんが私の頭にものせてくれることになります)


私が入ったときは2組4人の若きプリンセスがいらっしゃいました。

20人くらいは入れる広さかな。


きょろきょろしたくてもできない雰囲気にすでにのまれながら、ソファに座る。

ソファ席はうすいレースのカーテンで仕切られているので、ほかのプリンセスから丸見えではないです。


日本人のバトラーさんが注意書きの紙をもって登場しました。

ここから、きっちり禁止事項を語られます。



そもそも、予約の時のメールの注意があれこれ細かいことを考えれば

禁止事項が多いのはまあ、想定の範囲内です。


テーブルの上のものも勝手に触ってはいけないです。



・写真は頼んだ料理のみ。カメラをたてて背景やテーブルの装飾が映りこむのも不可。


はい。徹底しています。そこまで!?

もうこれは文章力でレポするしかないんだ。俄然燃える。


・席を外すときは必ずベルをならす。たとえトイレでも勝手に行ってはいけない。

ちなみにトイレといわないこと。「パウダールーム」です。


これは笑える。トイレには行ってみよう。


・大声でしゃべってはいけない。


「はしたのうございます」って書いてあった記憶が。そうね、ごもっとも。

プリンセスですから、ギャハギャハしません。


ほかに、執事さんを写真にとらない(有料?)、贈り物をしないみたいなことを書いてあったと思います。


注意書きの紙をよく読んだあと、了解したらベルを鳴らしてお知らせくださいとのこと。


はい、了解しました。

そして、私はベルを振りました。



ちりりりりん!



「イエス!マーイ、プリンセス!」


またまた全員で声を合わせて言われます。


は、はずかしい…



いよいよメニューからお料理を選びます。


イケメン外国人執事さんがやってきて英語で説明してくれます。


大丈夫、メニューは日本語です。


ここは彼の顔だけ凝視しましょう。

かっこいいわあ…


私が選んだ料理は紅茶を含む3500円のセットです。


単品でも選べますが、2品以上のオーダーの決まり。

カードは使えませんからご注意を。


ざっとメニューを見たところ、10パーセントのサービス料が追加されることを含め、

5000円札以上を握りしめておいたほうが安心でしょう。


料理を待つ間に、紙を書かされます。


ファーストネームと、どこから来たか、話せる言語、どうしてこのカフェに来たかなど、5,6個

の質問にレ点をつけます。


のちのちの話題作りですね。


どうしてこのカフェに来たか。


・英語を話すため → いいえ!!そうか、そういう目的でここをセレクトする人がいるんだ。私は違います。英語嫌い。ジャパニーズ・オンリー・プリーズ。


・プリンセス気分を味わうため → 恥ずかしながらそうです。ここにレ点。


・リラックスするため → 残念ながらリラックスできません。

いくら簡単ないいまわしを選んでくれても、英語で話しかけられると全力で拒否る脳をたたきおこして聞き取ろうとします。疲れますよ…


紙を出した後も、10分おきくらいに執事さんたちが気遣ってやってきます。





「僕の出身地はどこだと思いますか?当ててみて?」


からはじまって、故郷のお話や、なんで日本に来たのかとか、趣味はとか、いろいろ話してくれますよ。



…英語で。はい。



ちなみに私の相づちははじめっから日本語。


「へえ、そうなんですね」

「すごいですね」


このやる気のなさをお許しください。



90分以上、120分までの枠なのですが、

この時間、彼らがかまってくれないと、基本、ヒマなんですよ。

スマホはバッグからだせないですからね。

ラッキーなことに文庫本持ってたので読んでました。


一人で行くなら何かもってかないと間が持ちませんよ。

この点も注意です。


そしていよいよお料理が運ばれてきました。


イケメン執事が、5秒目をつぶってほしいといいます。


「言うまであけてはいけません」


「はい、わかりました」


「ファイブ、フォー、スリー…」


「オープンユアアイズ」







おおーっ!

2段のデザートプレートと、名前の書かれたお皿。バラだよ!


ひゃっほー。



なんかブログ長くて疲れた?

私もです。


ちょっと休憩。


また明日かな。