命令の構成
CPU ユニットで使用できる命令の多くは命令部とデバイス部に分けることができます。
命令部とデバイスの用途は,次のようになっています。
命令部………その命令の機能を示す。
デバイス部…命令で使用するデータを示す。
デバイス部は,ソースデータ,ディスティネーションデータ,デバイス数に分類されます。
(1) ソース(S)
(a) ソースは演算で使用するデータです。
(b) 各命令で指定するデバイスにより,次のようになります。
定数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・演算で使用する数値を指定します。
プログラム作成時に設定するため,プログラム実行中での変更はできません。
定数を可変データで使用する場合は,インデックス修飾してください。
ビットデバイス,ワードデバイス・・・・演算で使用するデータの格納されているデバイスを指定します。
演算を実行するまでに指定のデバイスへデータを格納しておく必要があります。
プログラム実行中,指定されたデバイスに格納するデータを変更することにより,その命令で使用するデータを変更できます。
(2) ディスティネーション(D)
(a) ディスティネーションには,演算後のデータが格納されます。
ただし,命令によっては演算前に,ディスティネーションにも演算で使用するデータ
を格納する必要のあるものがあります。
BIN16 ビットデータの加算命令の場合
(b) ディスティネーションには必ずデータを格納するためのデバイスを設定します。
(3) デバイス数/転送数(n)
(a) デバイス数/転送数には,複数デバイスを使用する命令で使用するデバイス数/転送
数を指定します。
ブロック転送命令の場合
(b) デバイス数/転送数は0 ~ 32767 が設定可能です。
ただしデバイス数/転送数が0 の場合,その命令は無処理です。