・シーケンサのデータメモリは16ビットで構成された1ワード単位のメモリです。

 

したがって,転送,比較および四則演算では,一般に1ワード単位で処理します。


・シーケンサでは,2ワード(32ビット)単位で扱うこともできます。

その場合は,各命令の先頭に2ワード扱いを意味する“D”を付けます。

 

下に例を示します。

 

 

・32ビット構成のビットの重みはつぎのようになります。

 

 

32ビットの場合も,16ビット扱いと同じように,

 

負の数は正の数に対して,2の補数を取っていますから,

 

最上位ビットのB31は符号ビットとして扱われます。

 

(16ビット扱いのときはB15が符号ビット)

 

 

 

・2ワード(32ビット)扱いにするかどうかは,その扱うデータの大きさにより決めます。


つぎの場合には2ワード命令にする必要があります。

 

① データが1ワードでの取扱い範囲(-32768~32767)を超えるとき。

 

 

 

② 16ビット乗算命令(1ワード命令)の結果を転送するとき。

 

 

*32ビットデータの乗算の場合,結果が64ビットになります。

 

③ 32ビット除算命令の結果を利用するとき。