一昨日、無事に実家跡地の売却手続きが完了しました。


もう、私の母ではなく、新しい方の土地になりました。



寂しい気持ちも少しはあるけれど、

みんなにとっての新しい始まりなんだなぁと思い、前を向いていこうと思います。



*   *   *   *   *



前回の続きです *

→ 実家の売却 (前編) 

→ 実家の売却 (中編) 

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『実家の売却 - 人も土地もご縁で出会う (前編) -』昨日で夫の連休も終わり、今日から通常の生活に戻った我が家です。休みの間にすっかりのんびりペースになってしまったので、少しずつテキパキモードに戻していきます。 …リンクお花とハンドメイドのおうちサロン♡アトリエみつばち【愛知県知立市】 

  



母の引っ越しが2月上旬にありました。

 
 
そこからしばらくは、
新居での暮らしを整えることに専念しました。
 
 
空き家にしてきた実家のことは気になるけど、
実家の売却の手続きや片付けをしながら
新しい生活に慣れるのは大変だと思ったからです。
 
どっちも中途半端で疲れるだけだろうなー、と。
 
 
1ヶ月ちょっとたち、新生活も落ち着いてきたので、
そろそろ売却について考えることに。
 
 
ぐずぐずしてると、半年や1年なんてあっという間。
 
夏になると庭の草が生い茂って、草刈りに行かなきゃいけなくなるし、
台風シーズンには様子を見に行かなきゃ。
雨漏りとか、ベランダの室外機が飛ばされてないか、とかね。
 
 
空き家のままにしておくとやっぱり何かと物騒だし、
ご近所さんの心配の種になったら申し訳ない。
 幽霊屋敷みたいになっちゃったらイヤだなぁと。
 
 
どこの不動産屋さんにするか迷ったのですが、
母が叔父に相談し、 知り合いを紹介してもらえるというので、
そちらでお願いすることにしました。
 
 

やっぱり知り合いという安心感があるのと、

途中で嫌になって「もうやめたい」と思っても、
紹介してくれた叔父の立場を考えて踏みとどまれそう、
というのがその理由でした。
 
 
特に、実家の土地は、
購入時よりも値下がりしていることは分かっていたので、
母が途中で
 
「そんな値段で売るくらいなら、売却するのやめるわ~もやもや
 
と、なりかねなかったからです汗
( 過去に経験済みですあせる )
 
 
*  *  *  *  *
 
 
最初は実家の土地を評価のために見に行ってもらい、
それと並行して、売却に向けての手続き諸々で数週間。
 
 
売却価格については、母も色々と葛藤があったようですが、
路線価や固定資産税の評価額、周辺の実績価格などを考慮して、
結局は購入時よりも安い価格で売ることになりました。
 
1番困るのは、売れずにずっと所有し続けることだから。
 
 
不動産屋さんのホームページに実家の情報を掲載してもらって数日後。
購入希望の方が現れたと連絡がありました。
 
こんなに早くに現れるなんて思っていなかったので意外でした。
 
 
不動産屋さん曰く、
電話では詳しくは話せないけど、購入希望者さんは私たちと面識がある方ですよ、
とのことで。
 
母と誰なんだろうね?と気になっていましたが、
以前に実家の隣に住んでいた方だった、と分かりました。
 
 
実家の隣には以前、ある会社の社宅があったのですが、
その社宅に数年間暮らしていたご家族( I さん )でした。
今はその社宅は取り壊されて家が数軒建っています。
 
 
その社宅を出て同じ校区に引っ越されたとのことですが、
今回は息子さんが独立して家を建てられるそうでニコニコ
 
 
契約時にお会いした時に、色々と話を聞かせていただきました。
 
I さんの息子さんはまだ幼稚園くらい、私は中学生か高校生だったのですが、
I さんの住んでいた部屋の窓と実家のベランダがちょうど同じ高さで、
ベランダ越しに顔をよく合わせていたと。
( 私にはほとんど記憶がなかったのだけど、お話を聞くうちに何となく思い出した。
確かに小さい男の子と窓越しに手を振りあっていたことがあったような。 )
 
 
亡き父は津軽三味線が趣味で毎日のように練習していたのですが、
息子さんは父の三味線に触らせてもらった記憶があるそうです。
 
また、当時実家で飼っていたシーズー犬と遊んだ記憶もあるとのこと。
 
 
息子さんはご自分の実家の近くで土地を探されていたのだけど、
なかなか見つからず、半年ほどたっていたそうです。
 
 
そんな中、うちの実家の土地情報を見つけ、
住所を見て「 もしかしてはてなマーク 」となり、
実際に下見に来て「 あぁ、やっぱり ビックリマーク」となったそうです。
 
 
自分が幼少期を過ごした懐かしい場所、
私たちのことも覚えていたので全く知らない人から買うよりも安心だし、
かつてのご近所さんもいらっしゃるし、そこも安心だと。
 
 
私は I さんの息子さんの口から亡き父の話が出たときに、
 
「 あぁ、これはきっと父が引き合わせてくれたんだなニコニコ 」 
と思いました。
 
 
こんなに早くに買い手が見つかったことも、
せっかちだった亡き父の仕組んだことにしか思えず(笑)
 
 
これは、もう流れに任せていいんだなぁと思ったのでした。
 
 
また、I さんも良い方で、
 
「 想い出のある家を手放す寂しさは分かるので、
その分も大切に住まわせてもらいますクローバー 」
 
と言ってくださいました。
 
また、「 家が完成したらぜひ遊びに来てくださいねニコニコ 」 とも。
 

そんなこんなで、トントン拍子に実家の売却は決まりました。

やっぱり、こういうのってご縁なんだなぁと思いました。



実家を手放すというのは、子供の頃の自分とお別れするみたいで何だか切なさもあったのですが、

こんなご縁のある方に新しく住んでもらえることになったことはとてもよかったなと思っていますハート