昨日の夜、東京からこちらに戻って来たのだが、自分のここの大好きさに驚いた。まったくもって私はここが好きだ。町民体育館の道をコミュニティーの方へ曲がったとき、あの大きな木が見えて風が私の方へ吹いた気がした。空気のおいしいこと。木々のやさしい空気が私を包み込む。なんという心地よさ。身体中が喜んでいた。風邪を引いているということもあったと思うが「助かった」と思った。次の日庭を見るとなんてすばらしいところかと思った。しかもここにスタジオがあって最高の演技を学んでいる。自分の環境のすばらしさに驚いた。
東京にいたとき、「ここは住むところじゃない」とひしひしと感じていた。色んなことがあまりにも不自然。あんなに建物が密集していることが不自然。人がたくさんいるのに無関心なことが不自然。気候が不自然。空気が汚くて不自然。都庁から観た景色は凄かったし、中心地のビルディングはすごくて圧倒されていたけれど、そんなにずっと見ていられない。それより、ビルの間にある木に助けられていた。彼らが私たちを助けている。新宿にあった古い木々はすばらしい枝の曲がり具合で美しかった。あそこで生き物を支えている。
若いころ東京のアパートの小さい部屋に住んでいたけれど、もう住めない。よくあんなところに一人でずっと住めたものだとつくづく思った。あんな小さな鳥の巣箱のようなところに押し込められてよく住んでいたなぁ。しかも大きな音を出せない。空気が汚い。
若いころ東京にいたときに自分の欲求しているものしか見ていなかったと思った。東京にも老人はいる。あんなコンクリートばかりのところを老人がよたよたと歩いていると気の毒でしょうがなかった。しかも忘れ去られているかのように。
都市こそ人間のエゴの結集ではないか。不自然だ。
これからまたコミュニティーが始まる!!嬉しい!こんなにここが好きだった!
夏休み中自分は一体何がしたいか、と自分に聞いていた。私が一番したいことはやはり“稽古”であると思った。だからここにいる。これからは“自主訓練”に喰らいついて行こうと思う。稽古あるのみ。