時期は水無月②ー2 | 何で不倫するの?したの?出来ちゃうの?

弁護士の品川先生との話し合いが始まりました

はーちゃんは、今まであった事を話します

旦那のたび重なる不倫
BBAと不倫前にあった違うキャバ嬢との不倫のこと
BBAとのこと
のっこのこと
今の家庭状況
はーちゃんの身体のこと
おチビちゃんの病気のこと
探偵さんからの調査書待ちなこと

品川先生は『うん、うん』と言いながら、メモを取り続けていました

はーちゃんは説明途中で胸が詰まり、気持ちを落ち着かせようと試みるも、何故か涙が……

品川先生は何も言わず、はーちゃんのペースに合わせて待ってくれました


一通り説明が終わり、じーっと品川先生を見つめるはーちゃん


弁)  『大変でしたね。辛かったでしょう』
は)  『はい』

弁)  『まず、生活費は貰えてますか?』
は)  『はい、今のところは』

弁)  『今の状況でも、勝手に出て行った旦那さんは悪意の遺棄に値しますね。だって、前回も部屋借りてて、今回もでしょ。これで生活費を入れなくなったら、完璧な悪意の遺棄です』
は)  『はぁ……。』

弁)  『何故、前回の時、慰謝料請求を取り下げてしまったんですか?』
は)  『旦那が二度としない。と誓いました』

弁)  『あまいですよ!はーちゃんさん、対応間違えてます』
は)  『はい…… 』
(確か、探偵の橘さんにも、その事を指摘された。って事は、ホントに はーちゃんは甘かった対応をしたんだと、改めて思いました)



品川先生は、ホワイトボードに
過去と現在を書き、今の状況になるまでの事を書き出しながら、不貞に関する法的な話を説明してくれます


弁)  『私なら、内容証明を送る際、360万で提示しますね。多分、減額交渉してくるはずなので、300万で話を落とします』
は)  『でも…。その金額って、一般的に離婚の時の金額ですよね?! 私は離婚を視野に入れていないのですが……。』

弁)  『そうですね。金額は離婚請求額になりますね……。』
は)  『そうですよね』

弁)  『離婚せず夫婦円満だと、50万くらいになります。ただ、旦那さん、これから先 不倫しないとは言えないですよね?』
は)  『はい…。散々繰り返してますから、絶対とは言い切れないです』

弁)  『それでも、円満にこだわりますか?』
は)  『出来れば。無理なら別居で構いませんが、離婚はしたくないです』

弁)  『分かりました。それでは慰謝料請求と、婚姻費用の2通りで進めるカンジになりますね。ただ、婚姻費用はご主人とはーちゃんさんの収入で、金額が決まってしまいます。婚姻費用の算定表に則って決まりますから…。今の生活費よりも安くなる可能性は高くなりますよ』

は)  『これがあっても、安くなりますか?』


そう言って、恐る恐る はーちゃんが出した紙



それはBBAと不倫をしている時、危機感を持った はーちゃんが、旦那に署名させた同意書です



~ 同意書 ~

私、永ちゃんと はーちゃんは、夫婦である以上、毎月 生活費として●●万円を支払う事を約束します

他に子どもの多額の教育費においても、永ちゃんが支払います

平成●年●月●日
夫    永ちゃん   印
妻    はーちゃん   印


品川先生、同意書を見て一言

『使えますね。ただ、算定表にある金額に下げられてしまう可能性もありますが、この同意書を元に、擦り合わせていくのも1つの手ではあります』


その後、品川先生にお願いをした場合、いくらかかるのかを、交渉の時の着手金と成功報酬。裁判の時の着手金と成功報酬を教えてもらいました。


弁)  『これだけ証拠があるなら、今、戦うことを選択しないんですか?』
は)  『今はしません。今したとして、裁判になったら……。この子(おチビちゃん)に皺寄せがいきますよね?! 今年、受験生なんで。タダでさえ大変な時期に、親の裁判で 事ある毎に私が家に居ないとなると、この子への負担が大きくなります。それが原因の一端となり、発作を起こされたら……。』

弁)  『そうですか』
は)  『はい。もし動くなら、来年の春以降。高校生活が安定してからと思ってます』

弁)  『わかりました。何かあったら、メールください。メールなら いつでも無料相談出来ますから』
は)  『わかりました。ありがとうございます』

弁)  『何か他に聞いておきたい事は ありますか?』
は)  『全然畑違いな話になりますが、それでもいいですか?』

弁)  『いいですよ。遠慮なくどうぞ』


は)  『仮に、旦那と再構築になったとして…。旦那の不倫する行為って、治ると思いますか?』
弁)  『正直、無理でしょう』

は)  『カウンセリングを受けたとしても?』
弁)  『よっぽどじゃない限り、無理だと思います』

は)  『それはどうしてですか?』
弁)  『性根の問題だからです。性根を治すのは無理だと思いますから』

は)  『はぁ……。そうですか……。』

弁)  『浮気を繰り返されてもいい!最後に戻ってきてくれればいい!なら、覚悟を決めて待つしかないですよ。でも それが嫌なら、別れるしかないと僕は思ってます』


弁護士事務所での滞在時間、1時間半


同意書が活きている事を知れて、少し気持ちが強くなった はーちゃんでした


品川先生から頂いた名刺
携帯カバーのポケットに、しっかり入れて今も過ごしてます
はーちゃんの強力な心の支えになってますニコニコ



はぁ……。
性根の問題かぁ
なんか切ないよな………。