1区のオーダーを見た瞬間、前半から相当なハイペースになる事が想像出来ました。

例年だと、ガツンと行ってその中で粘る。
そんな指示がほとんどでしたが、今回は『最後方からスタートして西大路に入ってからがスタートってイメージを』と思い切って指示してみました。

ガツンと行って、打ち上げてしまう事が多かった反省を踏まえての戦略。

目論見はある程度当たり、西大路通の上りが始まる辺りからポジションを上げて行きます。

しかしながら、周りが想定外に下がって来ない。
タイムとしては及第点でしたが、順位が思っていたよりも伴いませんでした。

全体のタイムを速報でチェックすると何となく嫌な予感を感じました。

2区・3区は2区で順位を上げて3区で粘りながら耐えると目論んでいましたが、2区で逆にポジションを下げる…。
3区も粘り強く走ってくれましたが、周りも強かった…。

この2区・3区にはコースの特性を踏まえ、もう少し具体的にプランを授けるべきでした。

前半戦を終えて50位。復路にも戦力は残っていますが、思っていたよりも沈んでしまった順位に各選手が消沈してしまう【負の連鎖】を心配しました。

4区で2つ順位を上げ、全体タイムも戻してくれました。

5区。山形県勢で初となる8分台での走破で3人抜き。

6区は3つ順位を下げますが、15分05秒は山形県最高記録タイ。

ここで2時間08分台が狙える水準に戻りました。

そしてアンカー。五条通に入る所で具体的なタイムを伝えましたが、聞こえてたかな?

山形県最高記録を更新する2時間08分35秒でのゴール。

昨年だと21位相当の記録なのですが、今回は47位…。
大きなミスが無かったのにこの順位。
仮に07分台で走れていたとして43位。

想像以上にハイレベルな大会になってました。

前半から勝負出来るチームを作って行かないと後半巻き返したとして、順位は伴わなくなる世界に変わっています。

本当にチームとして全員が粘り強く戦いましたが、レース後のヒアリングで感じたのは『行くか様子を見るか迷いが生じた時に、周りに先に行かれてしまった』と言った内容の話しが色んな選手から聞こえました。
『迷ったら行く』周りは出来ていた事が少し足りませんでした。
ここが【強さ】ですね。

山形県最高記録を更新した事に偽りはありません。
これは、これで十分胸を張れる内容でしたが、各選手に滲んでいた悔しさが、東海大山形の駅伝はまだまだ成長出来る事を物語っていると思います。

今回の都大路で得られた新たな課題を来年クリアすべく、既に新チームが発足しました。
2020年に再チャレンジです❗️



最後に

5区を走った3年の奥出。

中々、力を発揮出来ず、燻っていた選手でした。
9月の段階では、とてもメンバー入りには難しい状況の中から10月後半からメキメキと頭角を現し、11月、12月と目覚ましく記録を更新して来ました。

トレーニングもしっかりとこなし、彼の5区起用に異論を唱えるスタッフはいませんでした。

そして、当日も決して得意ではないはずの上り区間で山形県勢初の8分台。

どこで彼の中のスイッチが入ったのか?
スイッチがもう少し早く入っていたら、もっと凄い選手になれていたのか?

レース後の彼の晴々とした表情を見た時に、彼の集大成を感じました。

後輩達にまた新たな『先輩の背中』を見せてくれました。




【本気になれば何かが変わる。何も変わらないのはまだ本気になっていないから】

現役時代の昔にとある先生から諭された言葉をふと思い出しました。

高校生の可能性は無限大。

変わる、変わらないは自分しだい。

第71回全国高校駅伝に向けて、後悔しない様に【現在】を頑張ろう‼️