夏も終わりに近づいた8月27日
いつも通り夜にメイが夜にシンと会っていた時間、メイの父親が救急車で病院に運ばれた。
メイの父は、現役で働いているうちから心臓が悪く、心筋梗塞や、心不全を起こし、数年前に心臓弁置換術という手術を行っていた。
しかし、心臓の手術を行った後でも、自分が仕事をしなければいけないという使命感があり、身体に負担をかける位、実家の農作業を行っていた。
それに加えてメイの父親は、ヘビースモーカーで、休憩の度にタバコをすっていたり、刺激物であるコーヒーも好んで飲んでいた。
そして、お盆頃から風邪をひいていたらしく、呼吸器外来にも通っていた。
病院に運ばれたメイの父親は、集中治療室に運ばれ、絶対安静、酸素吸入、点滴、心電図、パルスオキシメーター、ハルンカテーテルと、管だらけの姿になっていた。
メイの父は、意識は回復していたが、肺の具合が悪く、痰がらみの咳をしていて、苦しそうだった。
8月28日
メイが面会に行った日、メイの父は、集中治療室から一般病棟に移動になり、点滴のみだったが、給食が出た。
メイの父は、痩せの早食いで、いつもはご飯があっと言う間に無くなっていたが、さすがに身体の具合が悪い為か、少しずつ少量しか食べられなかった。
でも、口から栄養を取れることにメイは少し安心した。
8月29日
メイの父は、絶対安静からベッド上で起き上がってトイレまで行けるようになった。
しかし、動作はフラフラで弱々しかった。
ポータブルトイレを使ったが、少し失敗してしまい、下着とズボンをメイが交換していると、メイの父親は、「情ねぇなぁ…。」
ボソッとこぼした。
メイの父は、マンガが好きで、毎週月曜日少年週刊ジャンプを読んでいた。
29日も、発売日だったので、メイはコンビニで購入し、父にジャンプを読むかどうか聞いてみると
「身体が辛くて読む気にならない…」
父はそう言った。
そして、メイの父は、プリンやヨーグルトが好きで、普段から3つ入りの安いプリンを食べていた。
メイは、父が食事出来るようになったと知って、面会の前日に寮でプリンを作って、持って来た。
メイの父は、プリンを見ると「食べさせてくれないのか?」と、待ちきれない様子で、プリンを渡すと美味しそうに食べていた。
昼食と夕食の手伝いを終えた後、メイの帰り際
父は、「あといつ来んのや?」と聞いた。
メイは、「9月1日が休みだからその時かなー。」
「そうかー。」
「んじゃねー。」
そう言ってメイは病院を後にした。