リハビリの日々。 | MITSUのブログ

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ニューヨークの路上で鍛えられたBlues Manの日記。

入院っていうものをすると、だいぶ体力が落ちるものです。

人間というのは、以前の元気な状態で動いていた「体の動き」を脳で記憶していて、ちょっとでも体調が良くなると、そのイメージで動こうとする。

しかし、そんなものは体力が落ちているのでうまく動くはずも無く、例え動いたとしてもすぐに疲れたり、具合が悪くなる。

これって、結構なストレスなんですよ。

頭ではわかってはいるんだけど、なんとも体がついていかない・・・。

そんな訳でこの一週間は、モヤモヤとした気持ちを抱えながら、一日で一番暖かくなる14時頃に公園へ散歩に行くのがリハビリの日課になっていた。

まあ、じいさんみたいだけど。

最初は、30分の散歩。
慣れてきたら、1時間の散歩。
こんな感じで。

そしたら3日前に、あきらかに体に変化が起こったのが自分でわかった。
なんと説明したら伝わりやすいのか良くわからないけど、この日を境に体が元に戻った感じがしたのよ。
まるで、魔法をかけたら、壊れた体が元に戻ったみたいに。
ほんと、パッて感じ。

それ以降、体がスゴイ勢いで元に戻ってる。

人間の体っていうのは、すごいね~。

ただ、ギターの弾く感覚っていうのは、まだ完全に元には戻っていない。
こういうのは、もっと時間がかかるんだろうね~。

最近は徐々に弾いてて、まあ、自転車の乗り方を一回覚えると体が忘れないように、ギターの弾き方も指が覚えていて普通に弾ける事は弾けるんだけど、なんかしっくりこないのよね。
音とか指の感覚が。
これは、地道にやるしかないね。
忍耐です。


そういえば、散歩の途中に公園でボーっとハトを見ながら入院生活を思い出してたら、まんざらイヤな事ばかりじゃなかった気がしてきた。
いろんな体験も出来たし。

まず、全身麻酔の手術。
これを医者から聞かされると、ちょっとばかし恐怖が心を奪っていくのですが、実際手術事態はまったく痛くない。
なんせ途中で起きないくらい、ぐっすり眠ってるから。
逆に全身麻酔で落ちる瞬間っていうのは、結構気持ちが良いもんです。
自分が横になる手術台も暖かくて、気持ちよかったし。
しかも、手術着で点滴をぶら下げ、手術室に行くためにエレベーター待ちしてる自分の姿っていうのは、なんだかおかしいくて笑える。

あと、痛み止めの点滴も結構気持ちが良かったな~。
痛いのを我慢してて我慢して、点滴をしたらスーっと痛みがなくなるみたいな。
まあ、これはMっぽい感覚ですけど。

それと入院食。
これが意外と美味い。
メニューに
「ご希望の方は別料金でスペシャル・メニューも用意してあります」って、フカヒレのスープや、ステーキ、スズキのソテーなどのメニューもあったのが笑えた。

一番は、ベッドで寝てるだけでいろいろと看護士さん達が全部やってくれる、というのも、良く考えるとすごく王様みたいで楽だしね。

お見舞いに来る人たちの人間関係を観察するのも、不謹慎だけどなかなか面白かった。

そういう訳で、もしこれから初めて入院とか手術をする機会がある方々がいましたら、あまり憂鬱な事ばかりでもないので、そんなに心配しなくて大丈夫ですよ♪