個人的に伊坂さんの作品は大好きで、ほとんど全部読んでいるんだけど、これが一番好き。
本をあまり読まないこのボクが、もう3,4回も繰り返し読んでるんだから、、、不思議だね~。
実は「オーデュポンの祈り」を読んで、初めて小説の中にもリズムや音が存在するのを知った。
いや、音楽だけではなく小説や絵画など、どんな作品にもリズムというのは存在するのはだいぶ昔から知っていたのだけど、この小説は読んでいて、それを感じ楽しむことが出来る。
「音楽を聴いて楽しむように、この小説を読んで楽しめる」と、あとがきに書いてあったが、まさにその通り♪
それに伊坂作品の特徴で、ボクが生まれ育った仙台が舞台になっているのも面白い。
江戸時代に海を渡り海外に行った「支倉常長」という人物もでてくるんだけど、ボクの祖先もこの人物と関わりがあるので、それも面白い。
そして、現代でも鎖国している小さな島で、喋る案山子が登場する。
なんといっても、ラストがいい!
これを最後まで読むと、ボクが音楽をやっている意味を再確認させてくれる。