本日は、パリコレにも出展してらっしゃる、柿渋手染めの山本玄匠 先生の工房でライブ♪
玄匠先生の話はすごい。
数年前、脳卒中で倒れて、左手と左足が現在も不自由なのだけど、それ以来、染めがスゴク良い方向に変化したらしい。
(結果、いくつもの賞を受賞したり、現在海外からも高い評価があるようです)
病院の先生はリハビリを勧め、リハビリをすれば動くようになるといっているのだけど、それを断り続けている。
なぜなら、今のすべての状況で、この「染め」が実現しているので、今の感覚を変えたくない、との事。
これって、すごいことですよ。
どこまでも、芸術というか染めを極めたい心粋というか、集中力というか。
自分の理想を追い求める芸術家の姿勢のようなものを感じて、感服しました。
人間としてのパワーがすごいです。
玄匠先生の工房も、圧倒的な作品が飾ってあり、すごかった。
そこでのライブも、自分で演奏して言うのもなんですが、すごかった。
雨の音がすごくて、時折ギターの音が、雨音にかき消される瞬間があった。
しかし、逆にギターの音が響き渡り、雨音がかき消される瞬間もあった。
ギターの音が鳴り止むと、雨音が再び聴こえ始め、そういえば雨が降っていたと気づく瞬間もあった。
集中力の影響か、玄匠先生の作品の影響か、雨の影響か。
工房は木造の古い建物で、
その中で響きわたる音達は、
数年寝かしてまろやかになったバーボンのように、
都会のライブハウスとは違う、まろやかの音に変化していた。
非常に心地良いライブでした♪