3週分の備忘録① | 真面目に遊んで飯を喰う(2nd season)
決してサボっていたわけじゃない。
未だにドコモの902を使っている私にとっては
ブログ更新はPCによるしかないから

もちろん携行品として
タキシードじゃ無く日本人らしく羽織袴
日常の衣類でジーンズが4本&ジャケット3枚&Tシャツ
カメラ
PC

用意はしていたのだが私の旅にはどうしてもトラブルが付き纏う。

PCバッグだけ私の訪れた事の無いUAEまで行ってしまったらしい。


結局・・・
転々とする私の後を追うようにPCも旅をする。
すれ違いの旅。

最短で80km 最長で2400kmのすれ違いのまま、再び出会えたのは成田。




日本に来て12年になるリチャ―ドが
付き合い初めて7年になるMikiとようやく結婚を決めた。

そして彼はこの機に日本人になるという。

日本での結婚式は昨年の暮れ。
そして今回は彼の郷里で再び。

よくよく考えてみれば
私はこの男の故郷での素性をほとんど知らなかった。
知っていることは彼がOxford Uni出のエリートだった・・・ということくらい。


「Mits!今度、Manchesterでも結婚partyをしようと思うんだがYouも参列してよ」
「もちろん旅費は出すから・・・」
「ゲストはみんなうちの別荘に泊ればいい」


別荘???

いつも100円マックを喰ってる男とは違うスケールの単語を口にするが
私にしてみればほぼタダで、
過去、空港しか立ち寄ったことの無いグレートブリテンは魅力的すぎる。

「おふこーす!!」



幸運は幸運を呼ぶもので
このほぼタダの旅の話を全回ワールドカップで世話になった
BBの警備員ハンス君にメールすると

「本当かよ!そんな近くまで来るなら、こっちにも来ればいいじゃん」
「また一緒に飲もうぜ!」
「オレが日本に行って時に世話になったお返しもしたいからさ」

ハンス君の言っていることは
ロンドンからヨハネスブルグまで飲みに来い…と言う事らしいが
日本人の私には理解しづらい。

言いかえれば
広島に住んでいる人間が東京まで来るのだからついでに横浜まで来ればいい。

この程度の感覚なんだろうか?

日本人同士なら社交辞令で使う「じゃあおいでよ!」という
ハンスからのメールから3日

再びハンスからメールが届いた。
今度は何か添付されている。

メールを開けばビデオレター

酔っぱらったハンスのご陽気な1人芝の後

「Mits!チケットの用意は済んだのか?」
「まだならそれはしなくていいぞ!」
「うちの父ちゃんがこっちの航空会社の株主だから手配するからよ!」

続けて父ちゃん&母ちゃん、そしてハンス嫁&7歳の娘・・・居合わせた近隣住民
入れ替わりで延々20分のビデオレター。


行かないわけにはならない。


更に言えば
「うちの父ちゃんは株主だから・・・」という言葉

日本人同士なら
手配してくれたチケット代金を払おうという意思表示をするところで
「いいよいいよ!今回は奢るよ!」的なやり取りを期待してしまう私。

案の定
送金をしようと思う(フリをしている)私にハンスから電話
「うちの父ちゃんが受け取るわけにはいかない。って言ってる」

電話に出た父ちゃんも言う
「Youの話は聞いているぜ!息子の日本のマブダチからそんな金取れるわけねえだろ」


それにしても
100円マックばかり喰ってるリチャードの実家
BBの警備員をしているハンスの父ちゃん


その振る舞いは私の許容量を大きく超えている・・・



4月23日
こうして私の旅は始まったわけで・・・。