数十年の重み | 真面目に遊んで飯を喰う(2nd season)
冷蔵庫に調味料しかない。

最近は減らしているビールでさえ、3本しか残ってない。

野菜室では、
北海道のなんちゃらあかりってじゃが芋1個が開けるたびに転げまわる。

冷凍庫では、
凍らせる必要のないナイロン袋が開けるたびにふぁサ~っと舞い上がる。



自炊が面倒な症候群。

自宅を長く留守にする前に冷蔵庫の中身を使い切り、
それ以来、スーパーにも行っていない。
当然、季節感無く冷凍庫を賑わせるガリガリ君も無い。

ちなみにガリガリ君をコンビニで買うほどアホじゃない。


要するに、この2週間の私はALL外食。
朝飯だって、
近くの純喫茶風な店でモーニングしたり、朝から吉野家だったり。

昼・夜と言えば
なんか?来客が多く誰かと一緒に飯を食っている。
すると、昼間でも

「1杯だけいっときますか?」って話から、2杯行く。




こんな生活から気づいた。

月曜日・・・
入り口からして3割高が見て取れる天ぷら割烹。

「おまかせ」といかにも通ぶった一言を発してみたものの

メインのエビや黒毛和牛に辿り着く前のず~っと前、
5品目の蓮根でGIVEUP。

油ものを受け付けない軟な体になったのか?


火曜日・・・
奢られることが当たり前になってるオヤジKと昼間っから
銀山町のうなぎ屋へ行く。

昼間っからのビールはうまいに決まってる。
うなぎだって間違いはない。

ただ、帰る前に聞いた講釈
「タレは、もう十何年も継ぎ足し継ぎ足しじゃけ~。」

間違いなく旨いのは旨い。
ただ“継ぎ足し”という言葉が頭に引っかかる。

単純に“それって腐らんの?”



水曜日・・・
築地で修業したという触れ込みのOPENしたばかりの串料理店。

またまた調子よく「じゃ、おまかせで!」

とは言ったものの
ここでも菜食主義なオッサンに成り下がったかのように
序盤のスイートコーンでGIVEUP。

「お口に合いませんか?」と店主の問いかけにも

「そんなんじゃないんですよ。僕が悪いんです…。」


マジで油ものを受け付けない軟なオッサン…


同時に聞いた一言

「ウチのソースは何十年も継ぎ足しで…」


とりあえず
この店、今月OPENしたばっかじゃん。。。の、ツッコミは飲み込んだ。




何十年も継ぎ足しの秘伝のタレ&ソース


この言葉の真意を私には理解できない。

古いからいいのか?
そんなこと言いながらネタは新鮮って謳ってるじゃん?
どっちを自慢したいんだ?



油もの  or 何十年   ?


私には
どちらかがダメなことだけわかった。