ハーフェズ ペルシャの詩(Hafez) | mitosyaのブログ

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個人誌「未踏」の紹介

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ハーフェズ ペルシャの詩(Hafez)


監督 アボルファズル・ジャリリ
脚本 アボルファズル・ジャリリ
製作 定井勇二
アボルファズル・ジャリリ
出演者 メヒディ・モラディ
麻生久美子
メヒディ・ネガーバン
音楽 ヤンチェン・ラモ
アボルファズル・ジャリリ
撮影 アボルファズル・ジャリリ
編集 アボルファズル・ジャリリ
配給 ビターズ・エンド
公開 日本の旗 2008年1月19日
上映時間 98分
製作国 イランの旗 イラン
日本の旗 日本
言語 ペルシア語
アラビア語


『ハーフェズ ペルシャの詩』(ハーフェズ ペルシャのうた、Hafez)は、2007年製作のイラン・日本の合作映画。アボルファズル・ジャリリ監督が、実在するイランの詩人ハーフェズの人生にヒントを得て製作した作品。

麻生久美子の海外初進出作品である。ジャリリ監督は、ロカルノ映画祭に出品されていた『カンゾー先生』での麻生の演技に感銘を受け、彼女を主演に起用した。麻生はペルシア語を覚えるのが早かったが、ナバートは外国暮らしが長くペルシア語があまり上手くないという人物設定だったため、スラスラとセリフを言ったところ、NGになってしまった。

主人公ハーフェズを演じたモラディは敬虔なイスラム教徒で、女性の目を見たり触れたりしてはいけなかったが、ジャリリも麻生もそのことを後になって知った。バイクに2人で乗るシーンで、麻生がモラディの腰に手を回してしまった時には、懺悔の祈りをしていたという。麻生曰く、メヒディは「本当に嫌そうだった」とのこと。

撮影から完成まで2年半が費やされた。

ストーリー

研鑽を積み「ハーフェズ」と呼ばれるクルアーン暗唱者になった青年は、高名な宗教指導者モフティに招かれ、モフティの娘でチベットから帰国したばかりというナバートの家庭教師となる。ナバートにクルアーンを教えるうち、ハーフェズは彼女と詩を詠みかわし、視線を合わせるようになっていた。が、二人にとってそれは許されざることであった。ナバートが他の男と結婚させられる一方、家庭教師の職を逐われ「ハーフェズ」の称号も奪われた彼は、ナバートへの愛を忘れるための旅に出る。

キャスト

ナバート:麻生久美子
ハーフェズ:メヒディ・モラディ
シャムセディン:メヒディ・ネガーバン
モフティ:ハミード・ヘダヤティ
ジョルジャニ:アブドッラー・シャマシー
祈祷師:ミカイール・シャレスタニー
スタッフ
監督・脚本・編集・撮影 ほか:アボルファズル・ジャリリ
プロデューサー:定井勇二、アボルファズル・ジャリリ
音楽:ヤンチェン・ラモ、アボルファズル・ジャリリ
録音:メールダド・ダドガリ
整音:マスード・ベーナム、ホセイン・アボルセデグ
コーディネーター:ショーレ・ゴルパリアン

賞歴
第2回ローマ国際映画祭審査員特別賞受賞

関連商品

『忘れられない花のいろ 麻生久美子のペルシャ紀行』:イランでの滞在期間の出来事や撮影の様子が綴られたエッセイ。

外部リンク




ハーフェズ ペルシャの詩 - KINENOTE
Hafez - AllMovie
Hafez - インターネット・ムービー・データベース(英語)




アボルファズル・ジャリリ(Abolfazl Jalili)
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生年月日 1957年6月29日(60歳)
出生地 サーヴェ
国籍 イランの旗 イラン
受賞

アボルファズル・ジャリリ(ペルシア語: ???????? ?????、1957年6月29日 - )は、イランの映画監督。ペルシア語では「ジャリーリー」と発音した方がより正確。


略歴

1957年 - 6月29日、イラン・マルキャズィー州サーヴェに生まれる。
1970年頃 - 13歳で、自作の絵や書を売り生計を立てる。
1979年 - IRIB(イラン・イスラム共和国放送)に入社。短編ドキュメンタリーなどを手がけ、独自の手法を確立していく。
1987年 - 『かさぶた』が批評家の注目を集める。
1992年 - 『ダンス・オブ・ダスト』が国内外を問わず、上映禁止となる。
1995年 - 『7本のキャンドル』がヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞受賞。
1996年 - 『トゥルー・ストーリー』がナント三大陸映画祭でグランプリを獲得。
1998年 - 『ダンス・オブ・ダスト』の上映が解禁される。

作風

『かさぶた』では、実際に少年院に収容されている子どもたちを起用したことで注目を集めたが、常に過酷な状況に置かれている子どもたちをリアルに描く作風は、賛否両論を巻き起こし、『ダンス・オブ・ダスト』は上映禁止となった。

1998年、ハータミー政権成立後に同作の上映は解禁された。

『少年と砂漠のカフェ』でも、実際のアフガニスタン難民の少年を起用している。



Joghd 【The Owl】(1975)
Pesarak-e Rooznameh Foroush 【Newsboy】(1976)
Khaneh 【Home】(1979)
Gheseyeh Hossein 【Hossein's Story】(1979)
Ba Bachehay-e Zelzeleh Zadeh Golbagh-e Kerman 【With The Child Victims of Earthquake of Golbagh-e Kerman】(1980)
Mohajeran-e Jang 【The War Immigrants】(1981)
Dokan Daran-e Tehran 【Tehran's Stand-Owners】(1981)
Movazeb Bash 【Be Careful】(1982)
【Milad】(1983)




[1991 Yek Dastan-e Vaghe'i Dorna 【Dorna】(1990)]


7本のキャンドル(1995)

トゥルー・ストーリー(1996)

ぼくは歩いてゆく(1998)

キシュ島の物語~第二話:指輪~(1999)


Abjad(2003)

Full or Empty(2005)



賞歴

『スプリング―春へ』
ファジル映画祭 審査員特別賞/新人賞(メヒディ・アサディ)
『7本のキャンドル』
ヴェネツィア国際映画祭 金のオゼッラ賞
『トゥルー・ストーリー』
ナント三大陸映画祭 グランプリ
『ダンス・オブ・ダスト』
ロカルノ国際映画祭 銀豹賞/審査員賞
東京国際映画祭 アジア映画賞
ナント三大陸映画祭 監督賞
『ぼくは歩いてゆく』
サン・セバスティアン国際映画祭 審査員賞
『キシュ島の物語』
カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品
『少年と砂漠のカフェ』
ナント三大陸映画祭 グランプリ
ロカルノ国際映画祭 審査員特別賞/国際シネクラブ連盟賞/ヤング審査員賞
東京フィルメックス 審査員特別賞
『Abjad』
ヴェネツィア国際映画祭 コントロコレンタ部門正式出品
『Full or Empty』
東京フィルメックス 特別招待作品
『ハーフェズ ペルシャの詩』
東京国際映画祭 コンペティション部門正式出品
ローマ国際映画祭 審査員特別賞

外部リンク