モンテヴェルディ - クラウディオ・モンテヴェルディ (Claudio Monteverdi)Ⅱ | mitosyaのブログ

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個人誌「未踏」の紹介

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モンテヴェルディ - クラウディオ・モンテヴェルディ (Claudio Monteverdi)Ⅱ

生涯と作品

クラウディオ・モンテヴェルディ、1597年頃、画家不明(オックスフォード・アシュモリアン美術館所蔵)。モンテヴェルディが30歳頃、マントヴァのゴンザーガ家に使えていた頃の画像で、現存する最古の画像であると考えられている。

モンテヴェルディは1567年に北イタリアのクレモナに生まれた。幼少期にはクレモナ大聖堂の楽長であったマルカントニオ・インジェニェーリの元で学ぶ。1582年と83年に最初の出版譜としてモテットと宗教マドリガーレを何曲か出している。1587年には世俗マドリガーレの最初の曲集を出版し、その直後からクレモナの外での職を探し始めた。

1590年に、マントヴァのヴィンチェンツォ1世・ゴンザーガの宮廷にて歌手およびヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として仕えはじめ、1602年には宮廷楽長となった。その後40歳まで主にマドリガーレの作曲に従事し、9巻の曲集を出した。それまでのルネサンス音楽対位法の伝統的なポリフォニーの優れた作曲家として出発したが、より大きな感情の起伏を表現しようということから、新しい対位法の可能性を広げることになる。1605年に出版された第5巻(Quinto Libro)はモンテヴェルディとジョヴァンニ・マリア・アルトゥージとの論争の場となったことで知られる。アルトゥージは最近の作曲様式の「粗っぽさ」や「破格」を攻撃し、特に第4巻のマドリガーレを標的とした(第5巻の「クルーダ・アマリッリ」も含まれる[1])。これに対しモンテヴェルディは第5巻の序で、音楽演奏を「第一作法」(prima pratica、第一様式、第一技法などの訳もある)、「第二作法」(seconda pratica)の2つの潮流に分けることを提案した。「第一作法」は従来の16世紀的なポリフォニーの理想、すなわち厳格対位法に従い、不協和音への予備を必須とし、各声部が対等であるものを指す。「第二作法」はより自由な対位法を用い、声部の中でソプラノとバスに重点がおかれる。これは中部イタリア生まれのモノディという新しい様式への動きでもあった。第5巻のマドリガーレの多くに器楽による通奏低音が付されていることも、モンテヴェルディが自覚的に導入した新しい流行であった。また第5巻は自覚的な機能的調性の使用の始まりとも見なされている。全体として第8巻までの8巻のマドリガーレ曲集は、ルネサンスのポリフォニー音楽からバロック音楽のモノディ様式への劇的な変遷を写し取るものとなっている。作曲家の死後、1651年に出版されたマドリガーレ曲集第9巻は、恐らく生涯のさまざまな時点で作曲された曲を収録したもので、カンツォネッタなどのより軽いものも含んでいる。

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モンテヴェルディ:心は燃えているが - マドリガル集(イ・ファジョリーニ)

MONTEVERDI: Flaming Heart - Madrigals

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モンテヴェルディ:さまざまな宗教的曲集 (アンサンブル・コンチェルト)

MONTEVERDI, C.: Varie Musiche Sacre (Ensemble Concerto)

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モンテヴェルディ/ジェズアルド/シュッツ:声楽作品集(クラーレフ)

Vocal Music - MONTEVERDI, C. / GESUALDO, C. / SCHUTZ, H.

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モンテヴェルディ/ストロッツィ/ジラーモ:声楽作品集(アントナッチ/モード・アンティクオ/サルデッリ)

Vocal Recital: Antonacci, Anna - MONTEVERDI, C. / STROZZI, B. / GIRAMO, P.A. (Era la notte)

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モンテヴェルディ:声楽作品集(アカデミア・クラウディオ・モンテヴェルディ/ヒルシュ)

MONTEVERDI, C.: Vocal Music (Ghirlande sacre, Ghirlande profane) (Accademia Claudio Monteverdi, Hirsch)

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モンテヴェルディ:聖母マリアの涙 - 独唱のためのモテット集(キール/コンチェルト・ソアーヴェ/エメ)

MONTEVERDI, C.: Vocal Music (Pianto della Madonna) (Kiehr)

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モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(1610)(プロ・カンティオーネ・アンティクァ)

MONTEVERDI, C.: Vespro della Beata Vergine (Vespers of 1610) (Pro Cantione Antiqua)

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モンテヴェルディ:聖マルコ大聖堂のための晩課(コンチェルト・イタリアーノ/アレッサンドリーニ)

MONTEVERDI, C.: Vespri Solenni per la Festa di San Marco (Concerto Italiano, Alessandrini)

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モンテヴェルディ:タンクレディとクロリンダの戦い/情け知らずの女たちのバッロ/マドリガル集(ポッター/トラジコメディア/スタッブズ)

MONTEVERDI, C.: Combattimento di Tancredi e Clorinda / Ballo delle ingrate / Madrigals (Potter, Tragicomedia, Stubbs)

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モンテヴェルディ:デュエット集 2 (アベーテ/ザナージ/カーティス)

MONTEVERDI, C.: Duets, Vol. 2 (Curtis)

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モンテヴェルディ:デュオ・マドリガル集(ファゴット/ドルドーロ/チェッキ=フェーディ/インヴェルニッツィ)

MONTEVERDI, C.: Duo Madrigals

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モンテヴェルディ:二重唱と独唱曲集(カークビー/タブ)

MONTEVERDI, C.: Duets and Solos (Kirkby, Tubb)

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モンテヴェルディ/パレストリーナ:ルネッサンスとバロックの音楽(デヴァイン/ゴンザーガ・バンド)

Renaissance and Baroque Music - MONTEVERDI, C. / PALESTRINA, G.P. da (Sacred Garland - Devotional Chamber Music from the Age of Monteverdi)

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ベスト・オブ・モンテヴェルディ

MONTEVERDI (THE BEST OF)

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モンテヴェルディ:マドリガル集 6 (1614)(デリティエ・ムジケ/ロンギーニ)

MONTEVERDI, C.: Madrigals, Book 6 (Il Sesto Libro de Madrigali, 1614) (Delitiae Musicae, Longhini)

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モンテヴェルディ:マドリガル集第1巻(1587), 第9巻(1651)(ラ・ヴェネクシアーナ/カヴィーナ)

MONTEVERDI, C.: Madrigals, Books 1 and 9 (La Venexiana)

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モンテヴェルディ:マドリガル集第7巻(1619)(ラ・ヴェネクシアーナ/カヴィーナ)

MONTEVERDI, C.: Madrigals, Book 7, "Concerto" (Il Settimo Libro de Madrigali, 1619) (La Venexiana)

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モンテヴェルディ:マドリガル集 1 (1587)(デリティエ・ムジケ/ロンギーニ)

MONTEVERDI, C.: Madrigals, Book 1 (Il Primo Libro de Madrigali, 1587) and Secular Manuscript Works (Delitiae Musicae, Longhini)

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モンテヴェルディ:マドリガル集第7巻, 第8巻(抜粋)(アカデミア/ラセール)

MONTEVERDI, C.: Madrigals, Books 7 and 8 (excerpts) (Akademia, Lasserre)