マルティヌー - ボフスラフ・マルティヌー (Bohuslav Jan Martinu)Ⅲ | mitosyaのブログ

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個人誌「未踏」の紹介

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マルティヌー - ボフスラフ・マルティヌー (Bohuslav Jan Martinu)Ⅲ

パリ時代

パリではルーセルに対位法を学び、フランス六人組やストラヴィンスキーなどの影響を強く受けた作品を作曲した。1929年、故郷ブルノの音楽院ヤン・クンツから作曲科の教授にと招聘を受けたが、これを断り、作曲に専念する。この頃から作風は擬古典的なものとなり、故郷の民謡などを題材にバロック風の作品を書くようになる。1931年、パリのカフェで知り合った縫製工シャルロットと結婚した。1938年ミュンヘン協定が締結された後は、二度と故郷に戻ることはなかった。1940年、彼の名がナチスのブラックリストに載ったことを知ったピエール・フルニエやルドルフ・フィルクスニーの勧めでパリを離れ、スイスの友人パウル・ザッハーやエルネスト・アンセルメの援助でアメリカに渡った。

アメリカ時代

1941年、マルティヌーは、ナチスのヨーロッパ侵攻を避けてアメリカ合衆国へ渡った。彼の6曲の交響曲の内5曲がアメリカ合衆国滞在中に作曲されていることが示すように、アメリカに滞在した1940年代は彼の創作活動の頂点にあたる。1945年、チェコが解放されると、プラハ音楽院から作曲科教授の要請があった。マルティヌーはこれに同意を伝えたが、その後この話は立ち消えとなった。1946年に、セルゲイ・クーセヴィツキーから依頼され、バークシャー音楽センターの夏期講習の講師を務めることになった。この夏期講習の際、宿舎のバルコニーから転落して重傷を負い、1ヶ月以上の入院を余儀なくさせられ、退院後も頭痛、耳鳴り、難聴などの後遺症に悩まされた。この頃から作風は次第に軽いものに変わって行く。この頃まで彼は祖国に帰るつもりでいた。実際に1947年の交響曲第5番の初演に作曲家の代理で出席するためにプラハを訪れた夫人は、西ボヘミアの芸術家村に帰国後の住まいの下見に行ったりもしている。しかし、1948年に共産党政権が誕生し、文化政策に理解を示していたヤン・マサリクが死亡したとの報を承け、帰国を断念し、プリンストン大学での作曲の客員教授に就任した。しかし望郷の念はやまず、この年の夏から数度ヨーロッパを訪問する機会があり、1953年にヨーロッパに移ることにした。

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マルティヌー:チェロ・ソナタ第1番 -第3番/変奏曲(ワトキンズ)
MARTINU, B.: Cello Sonatas Nos. 1-3 / Variations (Paul Watkins, Huw Watkins)
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マルティヌー:チェロ・ソナタ全集(ヴィック/ドヴァイヨン)
MARTINU, B.: Cello Sonatas (Complete) (Wick, Devoyon)
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マルティヌー:チェロ作品集(クラステフ/タスコフ)
MARTINU, B.: Cello Music (Krastev, Taskov)
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マルティヌー:チェロとピアノのための作品集(カスマイアー/メイ/ベルクマン)
MARTIN?, B.: Cello and Piano Music - 6 Pastorales / Variations on a Theme of Rossini (Kasmeier, A. May, Bergmann)
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マルティヌー:チェロとピアノのための作品全集 1 (クリスティアン&ゼバスティアン・ベンダ)
MARTINU: Works for Cello and Piano, Vol. 1
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マルティヌー:チェロとピアノのための作品全集 2 (クリスティアン&ゼバスティアン・ベンダ)
MARTINU: Works for Cello and Piano, Vol. 2
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マルティヌー/ドヴォルザーク/プロコフィエフ:フルート作品集(アドリヤン)
Flute Recital: Adorjan, Andras - MARTINU, B. / DVORAK, A. / PROKOFIEV, S. (Flute Panorama)
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マルティヌー:二重奏曲第1番, 第2番/ヴィオラ・ソナタ(マーティンソン/モイ/テイラー)
MARTINU, B.: Duos Nos. 1 and 2 / Viola Sonata (Martinson, Moye, Taylor)
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マルティヌー:ピアノ五重奏曲第1番, 第2番/2つのヴァイオリンのためのソナタ
MARTINU: Piano Quintets Nos. 1 and 2 / Sonata for 2 Violins and Piano
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マルティヌー:ピアノ三重奏曲全集(アーバーピアノ三重奏団)
MARTINU, B.: Piano Trios (Complete) (Arbor Piano Trio)
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マルティヌー:ピアノ四重奏曲/ヴィオラソナタ第1番
MARTINU: Chamber Music
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マルティヌー:ピアノ四重奏曲第1番/オーボエ四重奏曲/二重奏曲第2番/ピアノ三重奏曲第3番(ケアード/シューベルト・アンサンブル)
MARTINU, B.: Piano Quartet No. 1 / Oboe Quartet / Duo No. 2 / Piano Trio No. 3 (Caird, Schubert Ensemble)
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マルティヌー:ピアノ・ソナタ第1番/「練習曲とポルカ」集/フルート・ソナタ第1番
MARTINU: Piano Sonata / Etudes and Polkas / Flute Sonata No. 1
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マルティヌー:フルート、ヴァイオリン、ピアノのための室内楽 (マリオン、デュボー、アムラン)
MARTINU: Sonatas / Promenades / Madrigal Stanzas
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マルティヌー:フルート三重奏曲/プロムナード/マドリガル・ソナタ(ファインシュタイン・アンサンブル)
MARTINU: Flute Trios / Promenades / Madrigal Sonata
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マルティヌー:フルートを伴う室内楽作品集(スミス/フェリッロ/マーティンソン/ライダー/ピンカス)
MARTINU, B.: Chamber Music with Flute (F. Smith, Pinkas, Ferrillo, T. Martin, Ranti, Nelson, Martinson, Ryder)
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マルティヌー:牧歌集/シュニトケ:ピアノ三重奏曲/ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番(プエラ・トリオ)
MARTINU, B.: Bergerettes / SCHNITTKE, A.: Piano Trio / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Trio No. 1 (Puella Trio)
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マルティヌー:8つ前奏曲/リトルネッロ集/マリオネット集(カスパー)
MARTINU, B.: 8 Preludes / Les ritournelles / Loutky (Marionnettes) (P. Kaspar)
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● マルティヌー:メゾ・ソプラノ歌曲集(チェルナ/チェコヴァ)
MARTINU: Songs for mezzo-soprano and piano
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