「乙女の悲劇」 ボーモント・フレッチャー | mitosyaのブログ

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個人誌「未踏」の紹介

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世界文学大系

古典劇集

ボーモント・フレッチャー

乙女の悲劇 小津次郎 訳
イヴァドニ 
アミンター、わたしをもう一度愛するようにさせてあげますよ。いらっしゃい。わたしは平気です。さようなら、いつまでもご無事で! あなたの憎んでいらっしゃるイブァドニは、あなたのために死にます。(自殺する)

アミンター 
おまえのためにおれにもいくらかの人情は残っている。だからその手をとめてやるんだ(戻ってくる)

イヴァドニ 
あなたのお手はうれしいけれど、もう遅すぎました。ああ、もう駄目だ、重い眠りが迫ってくる(彼女死ぬ)

アスペイシア 
おお、おお、おお!

アミンター 
おれのこのからだが震える。血が恐怖におののいている。おれの魂はこの胸に嫌気がさして、おれがおれ自身の厄介者になってきた。この死骸には何か隠れた力があって、おれのからだが引きつけられてゆく。寒気がする。腹を決めて、この二人の道連れとなろう。だが何かこの世を去りがたいものがある。死のもたらす恐怖と対決するだけの勇気はあるのだが、早く終わればいい!

ボーモントとフレッチャー(1584-1616)

17世紀初頭ジェイムズ朝のロンドンにおいておそらく最も人気のある劇作家であった。
法律家の家に生まれ、オックスフォードに学ぶ。