ブン、よく生きた、ガンバッタ
この一年のことではあったが、お前にしてみれば人の四年に相当することではあった。
人のように医者へ行こうなどとは考えはしなかった。
人のようには、何故どうしてなどと考えはしなかった。
死後の事や、残される者のことなど考えはしなかった
残っている生命で常に生きてきた。
後ろ足が駄目なら前足で、
眼が駄目なら耳で、
耳が駄目なら鼻で、
全部駄目なら泣いて、叫んで、
疲れ切って眠りが訪れるまで、
力尽きて死が訪れるまで、
人のように医者へ行こうなどとは考えはしなかった。
人のようには、何故どうしてなどと考えはしなかった。
死後の事や、残される者のことなど考えはしなかった
残っている生命で常に生きてきた。
後ろ足が駄目なら前足で、
眼が駄目なら耳で、
耳が駄目なら鼻で、
全部駄目なら泣いて、叫んで、
疲れ切って眠りが訪れるまで、
力尽きて死が訪れるまで、
ブン、よく生き、ガンバッタ。
決して不自由を受け入れることなく、
死の瞬間まで生きることを生きた。
生きるということは、決して受容、肯定、諦めなどではなく、
そのようなことは、考えに入れるものなのではなくて、
何が身体に起ころうと、
生きるということを止めないこと、
生きたいことを生きることと、
お前は私に教えてくれた。
決して不自由を受け入れることなく、
死の瞬間まで生きることを生きた。
生きるということは、決して受容、肯定、諦めなどではなく、
そのようなことは、考えに入れるものなのではなくて、
何が身体に起ころうと、
生きるということを止めないこと、
生きたいことを生きることと、
お前は私に教えてくれた。
ブン、よく生き、ガンバッタ。
やがて訪れるだろう私の死に対し、
お前から学んだこと、
忘れないよ、
ブン、ありがとう。
やがて訪れるだろう私の死に対し、
お前から学んだこと、
忘れないよ、
ブン、ありがとう。