しばらく前に、

録画していたNHKのEテレの「クラシックTV」

 

ジョン・ウィリアムズ氏の回を

遅ればせながら観たのです。

 

その中で

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いてから、

ベルリン・フィルの音や演奏に興味が出てきて、

少しずつ聴いています。

 

バレンボイムとベルリンフィル

 

先日、

1994年演奏の

ベートーヴェン、ピアノ協奏曲第5番

皇帝」を視聴したら

ピアニストがダニエル・バレンボイム氏でした。

 

指揮者と共に彼が出てくると、

何だか、指揮者が2人登場したような雰囲気。

 

立派な体格なので、

剛健な力強い音かと思いきや、

パワフルだけでなく、

とても繊細なベートーヴェン。

美しくて感動しました。

 

指揮もされているからだと想像するのですが、

普段見る協奏曲演奏のピアニストの方々より、

オーケストラ全体の音や演奏に

気を配ってらっしゃる感じ。

 

オケのみの演奏中、

ピアノを弾いてない時の顔が指揮者の顔なんですねぇ。

 

オケの方を向いて

頷きながらリズムを取ってらして、

オケの誰かと目が合ったのか笑みがこぼれたりと

(ベルリンフィルの指揮もされてるから、お知り合いなんでしょうね)

演奏以外でも雰囲気を楽しみました。

 

アップの写真は1980年ごろのもの

 

メンデルスゾーンのピアノ協奏曲で

 

その晩、眠りが浅くて目が覚めてしまったので、

サー・スティーヴンの演奏を聴こうと

Youtubeを検索したら、

メンデルスゾーンのピアノ協奏曲が出てきました。

 

これです⬇️

 

ピアノの側板の文字が、見慣れぬ名前。

 

スタインウェイじゃない?

 

音色が硬め。

(演奏は圧巻)

 

上からの角度で見ると、

フェルトが赤ではなく紫色!

 

なんだこれは?

どこのピアノ?

 

CHRIS MAENE

 

知らない、、、

 

朝、起きてから調べました。

 

バレンボイム・メーン・スタインウェイ

 

Chris Maine クリス・メーン

 

ベルギーのピアノの製造家の名前だそう。

 

ここに解説があります⬇️

 

スタインウェイのDモデルを基本として、

バレンボイム氏とクリス・メーン氏が

2015年に製作したピアノとのこと。

 

おお〜

なんと、視聴したばかりのバレンボイム氏が関係するピアノだったとは!

 

オンラインで調べると、

 

バレンボイム氏がリストのピアノを弾いた時、

クリアな音が印象に残ったそう。

 

その時代のような、

1音1音が独立した、クリアで

かつ

温かみのある

均一な音色のピアノが欲しいということで

開発となったそうです。

 

現代のグランドピアノは

100年ほど、ほぼ変更なし。

 

低音域と中音域の弦が交差、

響板の中心で音が響くような構造。

 

BBCの過去の記事にも紹介されてました⬇️

 

バレンボイム氏が

クリス・メーンで演奏するショパン。

平行弦で音がとてもクリアで綺麗です。

エラールやプレイエルといった

リストやショパンの時代のピアノの音色に近いのではないでしょうか⬇️

 

このピアノ、弦の違いだけでなく、

鍵盤の幅もバレンボイム氏の手に合わせて、

1音あたり1ミリくらい細いようです。

 

確かに鍵盤が細い方が、手が小さめだと助かる。

 

でも急にこれを弾くとなると、

感覚が狂って弾きにくいだろうなぁ。

 

弾き方で変える?

 

サー・スティーヴンのメンデルスゾーンのピアノ協奏曲を聴いた後、

他のピアニストの演奏だとどんな感じか気になって、

聴いたのがこちら⬇️

 

ユジャ・ワンさんの演奏。

 

こちらはスタインウェイ。

 

ユジャさんの打鍵のシャープさ強さは、

クリス・メーンの音色に近いクリアさで驚きました。

 

スタインウェイの方が重なり合うように響いている感じはしますが、

音ははっきり。

 

クリアと言っても違う質感ではありますが、

打鍵などで

音色にかなり変化が出るんですね。

 

ソフトな音色、シャープな音色、

どちらが好きかは好みが出そうです。

 

 

長文にお付き合いくださりありがとうございました

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