今日は音楽についての雑感です。

 

危うく死にかねない事態から回復して、

1ヶ月を過ぎたというのに、

完治せず、通院中。

 

このくらいで済んでよかったと思いつつ、

元に戻るのかなぁ、

とぼんやり考える。

 

病院のBGMはクラシックのピアノ曲。

ラッキー♫

それも、人気曲がほとんどないという珍しい選曲で嬉しい。

 

ピアノを聴きながら、

恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読む。

最高じゃないですか。

(いや、ピアニストなら、

逆にBGMがピアノ曲だと嫌だと思う)

 

ピアノの先生がロック、ジャズ、邦楽、演歌

なんでも流して、

マサルが「舟唄」や「伊勢佐木町ブルース」が好き、ってところで

すっごい共感もてた。

 

病院までのドライブのBGMは、

リストのピアノワークス・アルバム。

2曲目の

「スペイン狂詩曲」の最初のコード、

いつもガツンと来る。

(魂への軽い衝撃?)

 

マンハッタントランスファーの

on the Boulevardが一瞬よぎる

 

 

リストってある意味ジャズの感性に近い。

即興的な実験的なところが。

 

スペイン狂詩曲も

クロスオーバー的なコードで始まったかと思いきや、

クラシック特有の展開に戻るし、

スペイン民謡的なメロディも散りばめられ、

面白いなぁ。

 

私はクラシックの専門的な知識はないし、

音楽のジャンルにしても、

高校時代にハマったマンハッタントランスファーが

色んなジャンルの音楽をやってたから、

そこから知ったことが多い。

 

父から民謡と演歌を聴かされ歌って育ったし、

ソウルを聞いたりオールディーズやエスニックや戸川純や

アイドル、

ジャンル関係なく、

直感的に好き、で楽しんできた気がする。

 

だから、

このブログに書いてることも、

専門家に見られたら

お恥ずかしいような感覚的なことしか書けない。

 

まぁ、でもデタラメみたいな感想でも、

音楽や音楽を楽しむことに貴賎はないし、

そこから興味が湧いて、

いろいろ調べて学ぶのも楽しい。

 

みんな好きなように楽しめばいいよね、と思う。

 

昨日、録画していた

「ショーシャンクの空に」を見てたら、

(後半、何かのフラグ立った気がして、怖くなって最後までまだ見られない)

 

オペラが刑務所のスピーカーから流れたシーン。

 

泣けました。

 

音楽に?シーンに?

両方かなぁ。

 

音楽に高尚も何もないですよね。

美しいものは、誰もの心を打つ。

 

でも、なぜ、人は音楽に感動するんでしょう?

 

メロディやコードに心が身体が共鳴する?

 

別の映画、

「マーズ・アタック」みたいに、

特定の周波数が人の感情の特定のスイッチを押す?

 

面白いですよね。

とあるコード、とあるメロディに

人は大体、同じような印象(悲しい、嬉しい、怖い等々)を受ける。

 

音楽は直感的に見えて、

とても論理的に作用している。

 

人間の脳や感情の仕組みって、

以外に論理的に見える。

 

そういうのって、

最終的にアンドロイドでも、

音楽に対する反応も、

同じように持てるような気がする。

 

そう考えると、

神秘性がなくなって、つまらないけれども。。。

 

娘たちが小さかった頃、

地域で、定期的にコンサートがあった。

 

近くにある大学の音楽科の先生と学生さんたちが

クラシックを身近なものにと

開いてくださっていた。

 

聴衆は近所に住む、おじいさん、おばあさん、

赤ちゃんを連れた若夫婦ら、

幅広い年齢層で、

クラシックに熱心な層でもない。

無料だからいってみようって感じで。

 

私たちも家族全員で参加していた。

 

楽器の紹介などあり、

クラシックの名曲もあり、

その日の最後は、

みんなが知ってるジブリの映画、

となりのトトロの主題歌、

「さんぽ」。

 

よければみなさん、

一緒に歌ってくださいね。

 

先生はそう言われたけれど、

田舎のおじいちゃん、おばあちゃん歌うかなぁ、

コンサートで

立派な楽団の演奏で

何だか緊張して

みんなで歌うの恥ずかしいよなぁ、

なんて思ってたら、

 

自然と、どこからともなく歌が聞こえ、

すぐに観客みんなが、演奏に合わせて歌い始めた。

 

美しい演奏が声にかき消されないよう、

聴きながら、みんな優しい声で歌う。

 

学生さんたちと観客が1つに共鳴している感じがした。

温かい輪ができたようだった。

 

感動して涙が出そうになる。

 

ふと

木管楽器を演奏されている学生さんのお顔が目に入った。

涙が、すーっとこぼれていた。

 

演奏してる方もこの感動を感じてくださっているんだ。

 

素晴らしい時間を過ごせて、

感謝でいっぱいだった。

 

そんな出来事を思い出すと、

 

直感でも論理でもなんでもいい、

音楽で楽しいならそれでいいじゃん。

 

って気もした。

 

帰宅したら、

この蝶が数頭(数羽と思ったら頭が正しい数え方らしい)

近くを舞っていた。あまり人を恐れない。

コミスジという名らしい。

 

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