3人で京都へ行く。ポエムバザールという詩の同人誌即売会が目的のひとつ。私は全く興味がないのだけれど、彼が毎年参加しているらしく今年も参加したそうで、でもせっかくの休日に私1人にミトモを押しつけて、1人遊びに行かれるのはシャクなので付いていくことにした。
何て後ろ向きな休日の過ごし方なのだろう。

ごく近所に住む友人が子連れで参加してるらしいので、それを見に行くのが唯一の楽しみ。

電車の中ではずっと元気だったミトモは、京都に着いて伊勢丹で授乳してると眠ってしまったので、今だとばかりに2人でレストランへランチをしに行った。なので肝心の会場へはすっかり行くのが遅くなってしまった。

会場に着くとすぐに友人親子は見つかり、そこの店番をしたりしながら時間を潰す。
ミトモはほぼ毎日の外出のおかげか、あまり人見知りはしないのだけれど、会場の異様な雰囲気のせいかそれとも不思議な雰囲気の人が多いせいか、ずっと身を固くしていた。

それでも彼はミトモを連れ歩くのが嬉しいみたいで、スリングに入れて会場をウロウロしていたので、しばらくは1人でのんびりしていた。それでも愚図ってはいないかと時々はミトモを気にはしていた。
暫くして彼も疲れただろうからとミトモを引き取りに行く。
それからずっと友人のブースでミトモの相手をしながら、今度は彼が暫くしたら見に来るのを待っていたら、待てども待てどもやってこない。探すともう自分の世界に夢中で、こちらのことは眼中にないようだ。
その内トイレにも行きたくなっては来るし、友人は店番をしてるよといって代わってしまったので居ないし、彼はこちらをちらりとも見ないで遊んでいるしで、段々とイライラが溜まってきて、とうとう彼の所まで走っていき「何で一度ミトモを離したら、全く世話せんのよ」と叱りとばす。

どうしてこうも毎回毎回同じ事で、注意をしなければならないのか、本当に頭に来る。
子どもを連れて遊ぶと言うことは、子どもの事を常に考えながら世話をしながら遊ばないと行けないことを、どうして忘れてしまうのだろう。

結局私が全ての面倒を見て指示をして、そして彼が楽しめるように気を使う。
毎回同じ事で、私は疲れ切って帰ってくる。
保育所でも早速先生達が、ミトモの動く姿を見ようとおもちゃを遠くに置いて、それを取りに来たミトモに感動してくれたみたいだ。

今までベッドの中に座らせていても、その場所で座りっぱなしだったのが、今日はふと見ると柵まで移動してきていて、柵の外に足を出し、それ以上前にも後ろにも行けなくてもがいていたらしい。

同じ月齢の子がもう1人居て、その子はもう立とうとしてるというのに、なんてゆっくりな進歩なのだろう。そう思うとのんびりしすぎている気がして面白い。
昨日2人が帰った後に、ミトモが座ったまま左足だけを前にずらして一歩いざって前進をした。
それっきり前に動くことはなかった。

そして今夜、それを繰り返しやり始めて、ずんずん前進し始めた。
今まで回るか意に添わない後進しかしなかったのが、すごい進歩、すごい前進。

行動範囲が30センチくらいだったのが、一気に1メートル四方に広がった。
何だか最近、進歩のスピードが早いぞ。
今日もMさんとAくんが遊びに来てくれた。
Mさんは前の日に炊いた南瓜が好きだと言っていたので、昨日の夜から南瓜を炊いておいた。

夕方に来たMさんはワインを持ってきてくれ、早々に飲み気分になる。
前回私の作った離乳食をAくんはすっかり完食してくれたので、今日も食べさせてもらうつもりで持ってこなかったよと、悪びれずに言うMさんに可笑しくて笑ってしまうが、こういう風に頼られるのは大好きだ。

相変わらずミトモはAくんが苦手らしく、あまり近寄ろうとはしないが、Aくんも勝手に遊んでいて楽しそうだから構わないだろう。

お互い授乳中やからなあと言いながらも、しっかりと飲んで食べて喋ってとストレス発散。
こういうのをママ友というのなら、ママ友大歓迎だ。
最近のミトモのマイブームは、おもちゃのコップの中に色んなものを入れることらしく、入る大きさのものからそれは入らないだろうというものまで、入れようと一生懸命だ。入ると喜んでコップを振るのですぐに外に放り出てしまう。そしてまたそれを拾って入れるの繰り返し。

なかなか上手く入らないものは、私が手伝ってやると嬉しそうにしている。

あまりにも楽しそうなので、私もやってみたが楽しくない。当たり前か。
4,5日ごとに遊びが変わってきて、それが飽きたからではなくて遊びが進化しているのが羨ましい。
コップ飲みが出来るので、すっかりストローの練習はしていなかった。
でも折角ストロー付きのマグも買ったことだし、ストローが使えると外出時も便利だと思うので、時々ストローで飲ませてみようとしてはいた。

今日も、久しぶりにジュースのパックにストローを挿してミトモに差し出すと、いつも通りストローを口にくわえては噛んで遊んでいた。
暫く見ていると、ストローをジュースが伝っていき口の中へ入っていった。私も驚いたがミトモも驚いた顔をしてしばらくそのままくわえていたが、再度ちゅーと吸い始めた。

一度飲んでしまうと分かったようで、その後は私がストローを差し出すたびにちゅーと吸って、気が付けばジュースを1パック飲み干していた。

日々、ちゃんと進んでいるんだなあと、最近つくづく思う。
突然うつ伏せから、上体を起こしてお座りが出来るようになった。
何度うつ伏せにしても、器用に起きてくる。

彼が帰ってきたので、見て見てとまたうつ伏せにして起きるところを見せる。
彼も驚いて大喜びしていた。

ミトモも私たちが喜んで拍手するのが嬉しいのか、座ると2人の顔を見てはにたっと笑う。

起きてくる時には、両脚が床に付いたまま同時にぐいっと前に180°動いて、見ていて少し気持ち悪いのだけれど、本人は至って平気みたいだ。
最近何となく言葉を真似しているなあとは思っていたものの、今日ははっきりとそれが分かった。

「まんま」 「まーまー」

「じゃんじゃかじゃーん」 「じゃ...じゃ...じゃー」

「こちょこちょこちょ」 「っちょ...っちょ」

としっかりと真似をしている。

人間になっていってるなあと実感する。
20年来の同級生の友人が、3人目の子どもを夏に出産したので会いに行ってきた。

彼女は私が出産して病院から退院する時に付き添ってくれて、生まれたばかりのミトモを見ては「小さい~」「可愛い~」を連呼していたが、今日見た友人の子どもはミトモよりも遙かに小さくて、その時の友人の気持ちが何となく分かる気がした。

友人はもう小学生の2人の子どもが居て、まさかまた子どもを生むなんて、友人も私も思っていなかったし、私が生涯子どもを生むことが有るなんて、友人も私も想像すら出来なかった。

それが今お互いの子どもが頭を付き合わせて寝ているなんて、人生って本当に分からないもんだ。

びっくりだねえ、大笑いだねえといいながら、まあこんなのも有りかと思ってみる。
最近のミトモのマイブームは、何でも口にくわえては両手を離すことみたいで、それは無理やろうと言うものまで口にくわえては手を離そうとする。
診察券やらコップやら、おもちゃの金魚なんかは大人の私でも難しいと思うけれど、一生懸命くわえては両手を離そうと頑張っている。

出来ると自慢げに私に見せようとしてくるのが面白い。