仕事帰りには大抵、帰路途中にあるサンマルクカフェに寄って休憩するのだが、最近は駅の近くに好い雰囲気の喫茶店を見つけてそこもよく利用するようになった。

コーヒーが美味しくて、安い値段でデザートが着けられるのが嬉しい。

大抵はコーヒーが運ばれてくるとミトモにも赤ちゃんせんべいを渡してやる。そうすると暫くは食べるのに熱中し、食べ終わると持ってきたおもちゃで遊んでくれる。おもちゃと言っても折れた診察券や破けた雑誌などだが。
最近は動けるようになってソファから落ちそうになるので、スリングで私とミトモの体をつないでおく。
時々隣に座ったおばちゃんや若い女の子がミトモの相手をし始めて、ミトモも楽しそうにしている。

1歳近くになればミトモも騒ぐようになって、一緒にカフェでのんびりなんて出来なくなるのだろうなあと思っていたけれど、案外ミトモは大人しくしてくれて、まさか今でも変わらずこうしてカフェや喫茶店で過ごせるなんて思わなかった。
周りの人たちは、小さい頃からずっと連れて行ってるからだといわれるが、やはり2ヶ月頃からずっと連れ廻していた成果だろうか。
朝の通勤中、ミトモを膝に抱えて優先座席に座っていると、ミトモが突然誰もいない窓に向かってバイバイを始めた。
何だ?と思ってそっちを見てみると、窓の向こうの後ろの車両から若い女の子4人組が、べったりと窓に張り付いて手を振っていた。私と目が合うとみんな恥ずかしそうに笑ってくれたが会釈をすると、向こうのみんなもぺこりと頭を下げてくれた。

その後も彼女たちはミトモに手を振ってくれていたようで、ミトモも無表情のまま手を振り替えしていた。
あまりにも無表情なので、彼女たちに向かってミトモを高くあげてやると楽しそうに笑い出した。窓の向こうで彼女たちが騒いでるのが見えたので、調子に乗って何度も高くあげていたら腕が痛くなってきた。

降りる駅に着いたので、ベビーカーに戻していると今度は扉からこっちを眺めてはみんなでバイバイをしてくれた。ミトモは振り替えそうとはしなかったのでちょっと可哀想だった。

朝から疲れたけれど結構面白かったのは、彼女たちが可愛らしかったから。
妊娠中に体重があまり増えなかったせいで、出産2ヶ月後には妊娠前よりも3キロ減。
その後は1,2キロ増えたけれど妊娠前よりはスリムになった。

そしてこの1ヶ月ほどは仰向きに寝ころびながら、お腹の上にミトモを乗せて遊ぶことが多くなり、何となく腹筋をしてみると簡単に頭が持ち上がるようになった。
生まれて38年間、運動らしい運動は全くと言っていいほどしたことがないし、腹筋というものはどうやったら出来るのか分からなかった。それまでは1回するのも一苦労で、それもするとお腹ではなくて首が痛くなっていた。
それが、わずか20センチほどだけれど簡単に頭が上がってくる。1回,2回...10回と平気に続けられる。そしてそれ以上やると痛くなるのは首ではなくてお腹だった。これが腹筋というものかあと初めて知った。

そうなると腹筋をするのが楽しくなって、ミトモをお腹に乗せている時には自然に10回ほどの腹筋をしている。一日にすると4,50回しているだろうか。

最近気が付くとお腹のぽっこりが無くなってきた。
今までどんなに痩せても、お腹のぽっこりだけは無くならなかったのに。
計ってみると、今まで一番痩せていた時(今より6キロ程軽かった)と同じくらいのウエストになった。

人生の中で一番バストは大きくなって、人生の中で一番ウエストは細くなった。
驚きの出産ダイエットだ!
前からずっと欲しかったカバンがある。
ゴルチエのバラの花が型押しされたピンクのハンドバッグ。

来年1月からは買えなくなるので、今年のクリスマス当たりに自分で買おうかと思っていたのだけれど、今月末にウエディングパーティに行くことになっているので、それの為に買うことにした。
もちろんただの口実だけど。

家で子育てをしている時は欲しいものが無くなって、欲しいなあと思ってもすぐに「いいや」と思ってしまう。
働きだしてからはまた欲しいと思えるものがでてきた。
それだけで毎日が嬉しくなる。

でもやばいぞ大赤字だ。
自分で動けるようになったミトモは、ようやく私に甘えるようにやってくるようになった。

ぴょこたんぴょこたんと近寄ってきては、私の脚に上半身とほっぺたをぴたっとくっつける。
私が横になっていると、ぴょこたんぴょこたん寄ってきて、お腹の上にぴたっと倒れ込んでくる。

あまりにも嬉しそうな顔でぴたっとくっついているので、私もそのままじっとしている。

たった3週間前までは、ただそこにいて「あー」と大声で私を呼ぶしかなかったのが、今は自分でやってきてくれる。
私も嬉しいけれど、ミトモもきっと嬉しいはず。
先月からネット通販のオイシックスで野菜や食材を買うようになった。さすがに仕事帰りにスーパーに行くのは辛くなってきて、出来るだけ手間を省こうかと思い利用することにした。
無添加のものや有機栽培の野菜やら、ちょっと値段は高めのものばかりだけれど、ミトモや私のアレルギーのことを考えるともったいなくはない。

以前、近所の商店街にあるアンティークジュエリーのお店のMさんと話しをしていた時に、小さい時にスーパーの安売り品を食べて、大人になって裕福になってから体に良いものを食べるのはおかしいよと言われ、確かにそうだなあと思った。

大人になってからは少々体に悪そうなものを食べても体が耐えてくれそうだけれど、まだ小さい子どもには大きく影響が出るにちがいない。薬だって毒だって子どもの適量は少ないのだから。


複合汚染大歓迎の中で育てられていた年代の私たちが、その良い証拠だと思っている。
昨日Mさんが沢山のレーズンを持ってきてくれたので、
久々にホームベーカリーを動かしてパンを焼いた。
久々に焼くので、白神こだま酵母はやめて普通のドライイーストで作る。

やっぱり自宅で焼いたパンは美味しい。
たとえ材料を放り込むだけだとしても。
レーズンパン
今日もMさんとAくんが遊びに来てくれた。
やっぱり昨日の夜から南瓜を炊いておいた。

Mさんは動き出したミトモを見て感動してくれて、喜んでくれる。これで私の苦労が分かるわ、なんて思っていたかも知れない。Aくんはとっくの昔に動き回っていて、今ではもう伝い歩きもしている。

今日は沢山のビールを持ってきてくれて、実は母乳をあげるのをやめたんだと言う。さすがにもう我慢をするのが辛くなったからと。
Aくんはミトモよりももっと沢山のアレルギーを持っていて、彼女はその為に色んなものを我慢して頑張ってきた。とっくに粉ミルクだけにしても構わなかったのだろうに、少しでも母乳を飲ます方が強くなるだろうと、頑張ってやってきた。本当に大変だったと思う。よく頑張ったと思う。

なのでMさんは来て早々からずっとビールを飲み続けていた。私はまだちょっとだけ我慢して、横でちびちびとビールを飲んでいた。

ミトモは相変わらずAくんが寄ってくると泣き出すほど苦手で、全然相手にしようとしない。Mさんには笑顔を見せて、最近マイブームの「バイバイ」と「パチパチ」と「シマッタ!」を何度も繰り返して見せていた。
好きなところにずんずん行けるようになってからというものの、保育所からの連絡に「今日もよく笑い、よく喋り、ずっと楽しそうでした」と書かれることが多くなった。

家ではそれまでも、よく笑い、よく喋り、楽しそうにしている時が多かったのだけれど、保育所ではそうではなかったらしい。動けるようになるまでは、行きたいところにも行けず、動き回るみんなを見ては消極的になっていたのだろうか。

多分動けるようになって、家と同じように気持ちもほぐれてきたのかも。小さいなりに、動けないもどかしさや引け目(のような感覚)があったのかと思うと、きっと今は保育所で遊ぶのが楽しくて仕方がないんだろうなと安心する。
今日はポリオの予防接種なので、仕事を休んで受ける予定だったが、どうしても15時には仕事に行かなければならなかったので、開始時間よりも早く言って早々に済ませてこようと思っていた。
それまでに警察署に行って昨日落としたカバンを取りに行く。
拾ってくれたおじいちゃんは、「これ帰したって」と言って名前も言わずに去っていったらしい。お礼を言いたかったので少し残念。

開始時間よりも45分も早く予防接種の会場に着いてしまったので、さすがに早すぎたかなと思いながら入ると、もう数人が席に着いていて、係りの人が整理券を既に配っていた。私は21番でもっと早く来ても良いくらいだった。

それでも開始時間が30分早まり、スリングだった私は移動や診察もかなりスムーズに行けて、職場には15時には充分間に合うことが出来た。

本当ならゆっくりとポリオを受けて、その後は友人宅でビールでも飲む予定が、なんとも忙しい一日になってしまった。それでも気分が良かったのは、拾ってくれたおじいちゃんと大切な仕事とお天気のおかげ。