職場の忘年会に、座敷やから連れておいでといわれ、ミトモと一緒に参加する。

前日の昼休みに、ヘルパーのおばちゃんたちは何食べさすか分からんから気をつけないとねえと話していた。
まだ食物アレルギーの認識はあまり広まっていないし、中には「そんなん気にして食べさせへんからや」という人もまだいる。

彼のお母さん(ミトモのおばあちゃん)も昔は、卵と牛乳は食べたらあかんのやろと理解を示しながらも、乳ボーロをくれたりもした。

なので、常に近くにおいて目を離さないようにしていた。
ミトモはおとなしく持ってきたおもちゃで遊んでいた。
その間も、周りの人たちから「これミトモちゃんに」と茶碗蒸しを持ってきてくれたり、卵のところは入れへんようにすくったからと卵で綴じた雑炊を持ってきてくれたり、やっぱり目を離しては駄目だと痛感する。
もちろんアレルギーのことは事前にみんなに知らせてある。

昨日一緒に話しをしていた人が、ちょっと見ておいたるわーとミトモを抱っこしていてくれたので、少し落ち着いて食事をしていると「これ食べる?」とミトモに何かを食べさせようとしているのが見えた。
見るとてんぷらの衣だった。
「それあかんてー卵入ってるー」と叫んで何とか口にせずに済んだ。

彼女は「うわー絶対そんなおばちゃんおるでーって言うてたのに、自分がなってもたー」とショックを受けていた。
やっぱり目を離しては駄目だ。