今日から仕事をすることになった。
そして今日からミトモは保育所に行くことに。

11時過ぎに登園し、先生にミトモを引き渡す。
大泣きしているミトモを後にそこから徒歩2分の職場へ向かう。

1年半ぶりの仕事、そして初めての仕事に、緊張と後悔で泣きそうになりなる。
自分の勉強不足に激しくさいなみながら、他の人の邪魔をしないようにこそこそしていた。

ようやく夕方になり、何もしていないにもかかわらずぐったりとしながら保育所へと向かう。
これから私はこの仕事ができるようになっていくのだろうか、まだ早すぎたんじゃないだろうかと、もう仕事への意欲よりも不安の恐怖で押しつぶされそうになっていた。

疲れた顔で保育所をのぞくと、部屋の真ん中でミトモだけがぽつんと座っていた。積み木を持って一心に遊んでいる。なんだ結構平気やん、と扉を開けて部屋に入る。

扉の音に顔を上げて私を見つけた瞬間、ミトモは「きゃー」と悲鳴に近い声を上げて泣き出した。
その声に慌てて先生がやってきてミトモを抱き上げて、私の方へ連れてきた。
そして私が抱いても、全身を震わせて泣き叫んでいた。

それを見て、ああミトモは私の今日一日感じていた恐怖の何倍も何百倍もの不安の中で過ごしていたんだと知った。
ミトモにとっては初めてのの見知らぬ場所で、見知らぬ生き物の中で、言葉も通じずおっぱいを飲むこともできず、そして私の居ない時間を、ただ1人で過ごしていたのかと思うと、自分の不安は至極小さなことに気づく。

少なくとも言葉は通じるし、初対面の私に色々と気遣ってくれるし、そしてみんな同じ志を持って働いている。何よりも私はもう大人だ。彼女とは比べ物にならないほどの好条件だ。

これから仕事を続けていく意欲と自信が一気に沸いてきた。