今日は最強なかみさんがやはり小学一年生のときのエピソードです。
当時は男も女も関係なく遊んでいたかみさん。大体小学校の時は「女子」の方が
強いもんですよね。
クラスの男の子の家に遊びに行くとそこには「カブトムシ」が飼われていました。
「へ~っ可愛いね~」あまりこの年頃の女の子で昆虫を「可愛い」という子も少ないのですが、前に書いた通り「虫が何ぼのもんじゃ~いっ」のかみさんの事、その男の子が、「でもおが屑とか換えてやらないと駄目だから、大変なんだ~」と言えば、
近所の小さな「製材所」みたいなとこに行けばきっと貰えるんとちがう?「私が連れて行ってあげるわ~」と先導して向かったそうな。
製材所?に着くとそこには働く叔父さんの姿が、「すいませ~んっ、カブトムシに使うのでおが屑貰っていいですか~?」もじもじする「男子」を横に世話焼きのかみさんが
そう言うと、「好きなだけ持って行って良いで~」とおじさん。
袋に入れてあげようか?と親切に男の子に渡してくれたのを観て、何故か
「私も欲しいかも?」とカブトムシも飼っていないのに、「私にも頂戴」とかみさん。
「お~良いよっ、お姉ちゃんもカブト飼ってるんか?」「うんっ」(大嘘です)
そのまま何時ものように「スキップ」しながらゴミ袋一杯の「おが屑」を下げて帰途へ
「お母さんこれ貰ってきたよ~」と満面の笑みの娘に、当然のように最強な母は。
「あんたっそんなん貰って来て何すんねんな~」 「いやっ楽しいかと思って(;^_^A」
「そんな物返してきなさいっ、今すぐにねっ」 「は~いっ(ノ_-。)」
こうなった時のお母さんが何を言っても無駄なことは、それまでの経験で熟知して居たので、渋々外へ持って出たものの、
「今さら、やっぱり要りませんなんて言えるわけないやんっ」と思ったかみさんは、
「どこかへ捨ててしまえば良いんだ」と「証拠隠滅」の道を選びました。
しかし、まとめて捨てる訳にも行かず、どうしようかと考えていたかみさんに「神の声」が、「袋に穴を開けて、少しずつ撒いて歩けばばれないに違いない」
でも、家のそばから撒きだしたら私がやったという事がお母さんにばれてしまう。
「少し離れた所から撒こうっと」
この様な瞬間的な「悪知恵」は天下一品な小学生でした。
帰って来た時とは反対の方向へ、途中で袋のすみに小さな穴を開けて。
「引きずりながら」辺りに「おが屑の道」を作っていったのでした。
「お前その時何でおが屑なんか貰ったの?」と笑う私に、
「だって、欲しかったんだもんっ。おが屑有ったら楽しいやんっ」
「何が楽しいねん?解らんわ~っ」という私に、
「おが屑を馬鹿にしたら承知せえへんで~っ木こりさんに謝れ~っ」
という「意味不明な」怒りの矛先は私に向けられたのでした。
「何でも目にしたものを欲しがるのは、今も変わらんな~」「なにお~っ」
「ぎゃ~っ」 又しても世田谷の街に響く私の悲鳴でしたとさっ。