今よりもずっと若かりし20代の頃、「自分は誰の為に生きているんだろう」とか、

「何のための今の仕事をしているんだろう?」等と柄にもなく考えたことが有りました


当時流行っていた「自己啓発セミナー」に友人から誘われて行ってみたり(プリプリのメンバーや、当時流行っていたアーチストが行っていたところです)

仲間と飲みながら朝まで語ったりという青春真っ只中でした。


そんな時に、専門学校で一年だけ一緒の寮に居た福井の友人が病気に成ったと言うので、とんぼ返りで見舞いに行きました。

彼は私が19歳の時に入社したてで椎間板の手術の為に東京で入院した時に、

大阪からバイとで貯めたお金を使って、「青春18切符」を使い各駅停車で13時間かけて東京の病院まで何の連絡もせずに見舞いに現れたのでした。


「え~どうしたの?」と聞く私に、「いや~見舞いに来たんやって~」と当然のように

微笑みながら、少しおどけた様な表情で言い放ち、ホテルに泊まる以外は何の観光もせずにずっと私の傍で付き添い、又何事も無かったかのような顔で13時間の帰路につきました。


その時初めて「本当の友情」とは何かを見せられた様で、いつか返さなきゃと思っていました。

そんな矢先彼が入院したと、前年に結婚式に出たばかりの彼の新妻から聞かされ

「千載一遇のチャンス」とばかりに借りを返しに行ったのです。

驚く彼に、「これでチャラだぞ~」と冗談を言い笑い合って帰りました。


そんな彼が29歳の夏にその病がもとで亡くなり、慌てて通夜に駆けつけた私に、

生まれて8ヶ月の幼子を抱いた彼の妻が、「主人は何時も私に、あいつと話しているとこっちまでが元気に成って来る、俺もあいつみたいに明るく生きなきゃな~」と

闘病中も話していましたよ。有難う御座いました。と言われ、

「そうか、俺の生きている理由はこれだったのかも知れない。あいつの分までこれからも笑顔で周りの人を元気付けなきゃ」と思わされました。


だから今日も私は冗談を言いながら明るく生きているのでした。

「何時も笑顔の人には、全ての運は味方する」座右の銘として頑張ってます。


今日は、ふと彼のことを思い出して、硬いブログになってしまいました。(*⌒∇⌒*)