今日もまた、同じ空 -2ページ目

今日もまた、同じ空

夏が終わりましたね

母親が不倫をしていると知ったのは、確か高校2年生のころだった。

私には好きな人がいた。



私はごく平凡な家庭に育ち、父と母、年の近い兄と、祖母と一緒に暮らしていた。

小さいころ家族は仲が良く、いろんな所へ出掛けた。

私と兄は毎日喧嘩ばかりして、よく母を泣かせた。二人だけの兄妹なのに、と。

大きくなったら喧嘩もしない代わりに、話さなくなった。何の話をしていいのかもわからなかった。



中学に入って、私は学校に行かなくなった。

いじめがあったわけでも、学校で嫌なことがあったわけでもなかった。

ただ、親に反抗していた。



当時父は仕事が忙しく、母は反抗する私をどう扱ったらいいのか分からず、困り果ててすがりついたのが

Tという男だった。

Tは私もよく知る中年の男で、家族全員が彼のこと知っていた。

仕事の都合上我が家に訪れることが定期的にあり、顔を合わせることもよくあったが、

私は彼が嫌いだった。



母が頼み込んだのか、Tはうちに来ては、私を元の生活に戻そうと説得しに来た。

当時私にはやりたいことがあった。

それを知ったTは、そのためには大学まで行った方がいい。といろんな話をした。

彼のことは嫌いなままだったが、悪い人ではないかもしれないと思うようになった。

彼の説得が功を奏し、私は高校に進学した。



しかしその後も、家庭環境はよくならなかった。

父と母の関係が、目に見えて悪くなった。

母は父の食事を作らず、話もせず、冷たかった。

家の中で一人になっていく父を見て私はどうしたらいいのか分からず、母を憎んだ。



なぜこんなに冷たいんだろう。

なぜ夜中に車で出かけたりするんだろう。

なぜ。なぜ。

私のせいだろうか。

どうしてだろう。



悩み、母を疑い、ある日私は、母の入浴中に携帯を見た。

いくつかのメールのやり取りの中に、やはり、Tがいた。

その内容は、ろくに恋愛もしてこなかった高校生の私にとって、受け入れられるような内容ではなかった。

母は、Tと不倫をしていた。