私の父が亡くなって

初めて義実家に

行ったときのことです。


義父は私に初めて

「何かのときは頼むよ」

と言いました。

私の父が亡くなったことで

自分達の行く末が

心配になったのでしょう。


義母は

「次男嫁さん

 ちょっと来て」

と私だけを

別の部屋に呼びました。

その部屋の押入れを開けて


「ここに

 私達の葬式用の

 布団と寝巻きが

 入っているから!」


と言って説明を始めました。


「これが布団で

 寝巻きはお父さんのと

 私のね!」


亡くなったときに

寝かせておく布団。

その時着せる寝巻き。


「ここに入っているから

 もしものときは

 次男嫁さんよろしくね!

 息子じゃ

 当てにならないから!」


ぞわぞわして

気分が悪くなりました。

言われたことのショックと

葬儀を想像して。


続きます。