保育園から帰ってきた息子が、
「おしごと、いきた~い!」
ここでいう「おしごと」とは、電車に乗ることである。
嫁ハンに折尾駅まで車で送ってもらう。
ホームで待っていると
「あのね、こくらにいって、しんかんせんにのって、ふくやまにいって、おうみがわにいきたい」
8月の旅のことを覚えていて、また行きたいらしい。
「こ~たきさんはいっしょじゃなくていい」
なんてことを。
「さんにんで、おうみがわいきたい」
これはHさんのことかな?
青海川はこんな駅です。2013年8月27日。
まだ旅行記はここまでしかできていません。
「きらめきにのりたい」
はいは~い。
折尾から小倉までの自由席特急券は300円。とても小さな特急の旅を楽しむ。
小倉に着いてからはマックでソフトツイストを半分こ。
帰りは、福北ゆたか線に乗り入れる17時51分発の直方行きに乗る。
帰宅のラッシュ時なので、空席はほとんどない。車両は国鉄型のロングシート車。
「だっこ~」
抱っこすると、眠り始めた。
「ここ、空いてますよ」
座席を譲ってくれる人。親切な人が多い。
「ありがとうございます!大丈夫です」
黒崎を過ぎるとポイントを渡って、福北ゆたか線の連絡線を走る。鹿児島本線よりゆれる。スピードも控えめである。
折尾駅では鷹見口のホームに停まる。3分停車。踏切を鳴らさないで、下車する人を改札口に誘導するためのサービスか。
「ばいば~い!」
息子が運転士に向かって手を振る。若い運転士、応えてくれた。
車掌は女性だった。
発車の際に、ニッコリ笑って手を振ってくれた。
息子。無視。
走り去ってから、
「ばいば~い!」
照れてんのか。
こうして、定期券を使った、「おしごと」は無事終了。