オオサンショウウオの独り言

「花は盛に 月は隈なきをのみ 見るものかは。」


徒然草 です!

原文
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂れ籠めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。

現代語訳
花は満開のときだけを、月は雲りがないのだけを見るものであろうか、いやそうではない。降っている雨に向かって(見えない)月のことを慕い、すだれを垂らして室内にこもり春が移り行くのを知らずにいるのも、やはりしみじみとして情趣が深い。今にも咲きそうな梢、花が散ってしおれている庭などにこそ見るべき価値がたくさんある。






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