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それは誤解か本懐か(後編)【10000Hitフリー】
2013/03/25 (Mon)

短編

こんばんは!ぞうはなです。

すっかり間があいてしまいまして、もーしわけありませんでしたー!

週末、今シーズン最後のスキーに行ってまいりました。
雪もべたべたびしゃびしゃで、でも上の方だけ凍ってゴリゴリで、春でしたね…。スキー場から降りてくると春らしい装いの人とすれ違ったりして、なんだか自分が季節はずれな感覚でした。

さて、本日は1万ヒットお礼のフリー作の後編です。
ああ、まとまりが・・・・・・・・・・・・・・

こんなフリー作ですが、よろしければご自由にお持ちくださいませ!



蓮からのキョーコの距離はますます開き、社もドラマ撮影の際には「あれ?」と感じるようになっていた。担当俳優は機嫌が悪いのであろう、その分微笑みがまぶしくて怖いし、キョーコはなんだか日増しに元気をなくしているような気がする。2人ともさすがプロなので、撮影に支障をきたすようなこともなく、周りに気づかれることもないが、特に蓮の機嫌が悪いのは自分の精神衛生上もよくないし、何より原因はほぼ間違いなくキョーコのため、今後放っておいて収まるとも思えない。今現在は蓮の機嫌の悪化もドラマの撮影現場に限られているが、そろそろ他にも飛び火しそうな気配すらある。

そして何よりも、ここしばらく、ドラマの撮影現場に入るとなんとなく視線が突き刺さる。様な気がする。
社は、自分はマネージャーと言う立場のため、できる限り現場では存在感を消して蓮のサポートに徹しているつもりなのだが、なんだかやたらとスタッフに気を遣われている気がするのだ。蓮の不機嫌、キョーコの態度の変化、周りの不自然さと3つの要因が重なって、社の精神も限界に近かった。


「蓮、どうしたんだよ、笑顔が怖いぞ」
撮影スタジオで周りに人がいないタイミングを見計らって、社は横に並んだ蓮に顔を向けずに声をかけた。
「別に、いつも通りですけど」
蓮は前を向いたまま即答する。予想通りの答えが返ってきて、社はため息混じりに言葉を吐き出した。
「自分でもいつも通りだなんて思ってないくせによく言うよ…原因はキョーコちゃんか?」
「なんでもかんでもそこに結び付けないでください」
「なら、このドラマの現場でだけそんなにぴりぴりしたオーラを振りまくのはやめろ!制御できないんだったら、いっそのこと吐き出せばいいだろうが!」
「…仕事には影響は与えませんから」
「俺に与えてるんだよ!いや、俺に吐き出されるのは別に構わないんだけどさ。キョーコちゃんが怯えて近づかないのは、いいのか?」
蓮はようやっと笑顔を引っ込めると、盛大にため息をついた。
「逆ですよ、社さん……最上さんに距離を置かれるのでどうしたらいいのか分からないんです」

最初からそう言え!と吐き捨ててから、それでもやはり社は2人の仲を応援しているだけあり、すぐに思案モードに入った。
「お前がなんかした訳じゃないのか?」
「何もしてませんよ…」
「大体お前、距離置かれたくらいですぐ不機嫌になるんじゃ、キョーコちゃんも可哀想だろうが」
「……それだけではありません」
「なんだ?」
「ここのスタッフ…の一部が、社さんと最上さんをくっつけようとしてるんですよ」

「は???」
大声で聞き返してから、社は合点が言ったように「ああ、それで!」と叫んだ。近くにいた共演者やスタッフが社に注意を向けたため、慌てて声のトーンを下げる。
「道理で最近なんか変な雰囲気だと思ったら…それか!何で言わないんだよ、そんな大事なことを!!」
「……」
「お前まさか、俺を疑っていた訳じゃないだろうな」
「それはありませんが…なぜか強制的に俺も社さんを応援するような話になってしまって、同時に最上さんがよそよそしくなったので」
「キョーコちゃんの気持ちを深読みしたのか?…何やってんだよ、告白もできないで片想いで見守ってるだけのくせに!!」
「社さん…今日は言葉に遠慮が無さ過ぎませんか…」
「俺だってここのところ神経使いすぎて胃がおかしいんだ!それくらい言わせろよ、まったく」
社はぷりぷりと怒っていたが、ふと何かに気がついた。
「ん?キョーコちゃんが距離を置いたのが、お前が話を聞いたのと同時?」
「はい…大体同じくらいのタイミングだったと思いますが」
蓮は少し考えながらもはっきりと答える。

「お前まさかそれ…その話を、キョーコちゃんも聞いてるんじゃないのか?」
「え?」
「スタッフたちが俺とキョーコちゃんをまとめようとするなら、蓮を使って俺をけしかけようとしたみたいに、キョーコちゃんに何か言っててもおかしくないよな?」
「まあそれは有り得ますね…」
蓮の脳裏にはあれこれ裏で画策しているスタッフたちの顔が思い浮かぶ。皆、仕事熱心な人たちだが、確かにお節介な一面を過分に持ち合わせている気がした。親戚に1人はいそうなお節介焼きおばさんのタイプだ。

「もし、もしもだ。キョーコちゃんが、蓮が俺とキョーコちゃんの仲を応援してる、て誰かから聞いてたとしたら?」
社は真剣な顔で、ことさら声を潜めて人差し指を蓮の胸に突きつけた。
「はい?」
蓮は怪訝な表情で社を見返した。
「ああ、お前、肝心なところで鈍くてどうする!キョーコちゃんが少しでもお前に気持ちが揺らいでたら、そういう話聞いてどんな気持ちになるんだよ。俺のことを応援できるくらい、お前の心に自分はいない、て思って、落ち込むんじゃないのか?」
蓮はぱちくりと目をしばたかせて社の事を見ている。

「お前…あんなに頑張ってキョーコちゃんと接点持とうとしてるのに、そういう可能性は思いつかないのか」
「いや、だってまさか。あの子は俺の事を先輩としてしか…」
「見てないと言い切っちゃっていいのか?お前の努力が少しずつでも実を結んでるかもしれないんだぞ?」
「…そうだとしたら……」
蓮の顔から動揺が消える。社もそんな蓮を見て、黙って頷いた。


「最上さん、ちょっと、いいかな?」
昼休憩のタイミングで、蓮はキョーコに声をかけた。途端にキョーコの肩がびくりと跳ね、おそるおそる振り返った顔からは血の気が引いている。
「は、はひ、なんでしょうか」
「少し、話したいんだけど」
「あ、あの、ちょっと私……あの、すみません、ごめんなさい、ちょっと、後で…!」
心の準備ができていなかったキョーコは、蓮からピリピリとした雰囲気が消えていることに気がつく余裕もなく、後ずさると、くるりと踵を返して走り去ってしまった。
「蓮!一呼吸置いてから来い」
後を追おうとした蓮を腕で制して、鋭く小声で一言残すと社が後を追う。
走り去るキョーコとそれを追う社。社応援隊のスタッフたちは心の中で悲鳴や歓声を上げ、社を応援しながら2人の姿を見送ったのだった。

スタジオを飛び出して中庭まで走ってきてしまったキョーコだが、中庭は建物で囲まれていてこれ以上行く場所がなかった。

バカみたい…なんで飛び出してきちゃったのかしら…

衝動的に取ってしまった自分の行動を情けなく思いながら足を止めると、すぐに後ろから声がかかる。しかしその声は予想していたものではなかった。
「キョーコちゃん、ちょっと待って!」
「…やしろさん?」
「なんで逃げちゃうの、キョーコちゃん」
軽く息を切らして追いついた社は一つ息をついて、少し困ったような笑顔をキョーコに向けた。
「あの、ごめんなさい…」
「謝ることじゃないんだけどさ。そんなに蓮から聞きたくない事って、何?」
「それは…」
キョーコは衣装のスカートを握りしめて俯く。社は、あの話を知っているのだろうか…?
「キョーコちゃんが思っているような事、蓮の口からは絶対に出ないと思うよ」

え?とキョーコが顔を上げると、社の向こうにもう一つの人影が見えた。黒い髪を風になびかせて歩いてくる姿を見て、キョーコの足がぴくりと動いたが、社がそれを制するように蓮に声をかけた。
「なあ蓮。お前、俺の応援してくれるのか?」
「…社さんには大変お世話になっていて、応援でもなんでもしたい気持ちはありますが……この件に関してだけは絶対にできません」
ね?と社は笑顔をキョーコに向けると、そのままゆっくりとキョーコから離れ、蓮と位置を交代した。一瞬だけ蓮と目を見かわし、そのままスタジオの方へと戻って行く。

キョーコは目をまん丸く見開いて、逃げることもできずに蓮を見上げた。蓮もそんなキョーコをじっと見つめていたが、やがてぽつりと口を開く。
「社さんと最上さんの恋を応援?…とんでもない。そんなこと、出来る訳ないよ」
「え、だってスタッフさん達が…」
「彼女たちが勝手に盛り上がって、変な役を押し付けられたけどね」

蓮は両手を広げてくすりと笑うと、上半身を少し折ってキョーコに顔を近づけた。
「なんで、好きな子と他の男の仲を応援しなくちゃいけない?」
「え……えぇ?好きな子って…」
「この話の流れで、最上さん以外いないだろう」
「だ、だって…私は射程外って言ってたじゃないですか」
「誰がいつそんなことを言ったって?」
「この間…メイク室の前通った時聞こえました!」
「……ああ」
「ほら、言ったじゃないですか」
「俺じゃないだろう?」
「はい?」
「それを言ったのは、俺じゃなくてスタイリストの女性だったはずだ」
「な、そんな!だって!!」
「俺は一言もそんなこと言ってないし…社さんの応援をするとも言ってないのに君は…」
胸の前で握りあわされていたキョーコの両手を、蓮の両手が包んだ。そのまま、下げた蓮のおでこにその両手が押し当てられる。

「君に…君に避けられるだけで……俺の気分は簡単に揺れるんだ…」
「な、なんで…」
「それなのに、最上さんと他の男が付き合うのを平気な顔して見られると思う?」
「思ってました!!」
キョーコは叫ぶように言った。その声は少し震えて、泣いているようにも聞こえる。
「私なんて敦賀さんにとってはただの後輩だって、そう思ってました!だって、いつも子供扱いされて…!」
「子供扱いなんてしてないよ」
「してます!私には何もしないって言ってましたし、現に…」
「俺が君に何もしてないって?」
「……」
「していいなら、するよ?…今すぐに、ここででだって」
「だ……だめですぅー!」

しかしキョーコが気がついた時にはすでにがんじがらめに巻きつかれていて、それはキョーコにとっては十分『なんかされた』状態だった。


どうにかこうにかお互いの気持ちが伝わり、蓮とキョーコの仲はまとまり、社はほっと胸をなでおろしたのだが…
一部始終を社応援隊のスタッフたちにこっそり覗かれていて、なおかつ会話は聞かれていなかったため、『社さんと敦賀君で京子ちゃんをめぐって静かな戦いが繰り広げられていた!』とか、『いや、敦賀君が強引に奪い取ったのよ!』とか、『社さんが涙をのんだんだ!』などの迷惑な噂が駆け巡り、結局撮影が終わるまで、ひどく同情されてしまった社の胃が休まることはなかったのだった。
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それは誤解か本懐か(前編)【10000Hitフリー】
2013/03/21 (Thu)

短編

こんばんは。ぞうはなです。
ここのところ、風の強い日が多いです。飛ばされ…はしないけど。重いから。

連載の途中ですが、本日は1万ヒットお礼のフリー短編です。
前後編に分かれまして、前編の今日は長い長い前振りに…orz

後編は順調にいけば明日、いかなかったら週明けの更新となります。
なかなか思ったような形にならなくて歯がゆいのですが、現状、ということでGOです。



「敦賀君のマネージャーの社さんと京子ちゃんって、仲いいよね?」

きっかけは、ドラマのスタッフである女性の一言だった。
彼女は独身で小道具の担当で、イケメン俳優の近くで仕事をすることも多かったのだが、俳優とのロマンスなんて、そうそうある訳ないわよね…と現実をしっかり見ていた。そんな時にふと気がついたのが、超人気俳優のマネージャーの存在だ。

いつも敦賀君の隣にいるから目立たないけど、社さんも相当格好いいよね?

常にピシリとスーツを着こなし、シャープな印象の彼だが、メガネの奥の瞳は優しそうだ。仕事をしている姿はテキパキとして、いかにもできる雰囲気が漂っているが、たまにおちゃめな一面も覗かせる、そのギャップがいい。担当俳優と仲が良く、2人がじゃれている姿は女性スタッフたちの目の保養になっている。
彼女は社のことが少し気になって、よく視界に入れるようになった。そしてそこで、気がついてしまった。

社さんは、同じ事務所の若手タレントに、ものすごーーく積極的に話しかけるわ、いつもいつも!

そう、その若手タレントと言うのはもちろん京子こと最上キョーコのことだった。現在撮影中のドラマでは、蓮とキョーコが共演していて撮影スタジオで顔を合わせることも多い。そんな時、たとえば先に蓮がスタジオ入りしていて後からキョーコが来ると…即座に社が反応し、駆け寄ってにこやかに挨拶をするのだ。そして、可能な限り自分たちがいる場所へとさり気なくキョーコを誘導する。撮影で蓮がセットに入っているときにも、社とキョーコは2人で話していたりもするし、相談に乗ったりもしているようだ。


スタッフ女性の一言に、一緒に話をしていた女性スタッフたちは一斉に今までの現場での様子を思い出す。
言われてみれば確かに…社は普段はシャープな印象だが、キョーコと話している時はかなりくだけているように見える。割と年齢差があるはずだが、キョーコも社に対しては随分と親しげに接している。

ひょっとすると…ひょっとする?

井戸端会議の場は急に「社の恋を応援する隊」の作戦会議へと変わっていったのだった。


応援隊の情報収集は手分けして行われ、その日の内には基本的なリサーチがすんでいた。
スタイリストなどによるキョーコへの聞き取り調査の結果、キョーコの異性への好みとしては「年上OK、スーツの似合う男性は素敵、仕事に打ち込む男性も尊敬する」という点が挙げられた。それらは「でも私はもう恋愛なんてしませんけど」という但し書きが付いていたが、とりあえずこの場ではスルーする。

小道具、音声などによる社へのヒアリングでは、「年下OK、家庭的な女性もマル、一緒にいてくつろげる人がいい」という条件が出てきた。社に話を振った女性は、思い切って「じゃあ京子ちゃんみたいなタイプ?」と直球で聞いてみたのだが、なぜか社は少し慌てて、「え、キョーコちゃん?あ、いや、うん、いい子だと思うけど、ちょっと、年下過ぎるかな、ははははは…」と返してきたのだ。

「あやしくない?」
「あやしいわよね」
「やっぱりそうなのかな」
「そうなんじゃない?」
「そうだよね」
ここで、主にドラマの女性スタッフからなる社応援隊は正式発足と相成ったのであった。

次の撮影日。
当事者である社とキョーコはまだスタッフたちの動きに気がついてはいなかったのだが、社に一番近い蓮は早速情報収集のターゲットとなっていた。
「社さんってもてそうだけど、彼女さんとかいるのかしら?」
蓮の髪をセットしながら、スタイリストが雑談の中でさりげなく話を振る。
「さあ…あまりそういう話をしませんけど、忙しすぎてそんな余裕もない、と言っていた気はしますね」
「ああ~~、そうかぁ、敦賀君といつも一緒じゃあ、お休みもないよね」
「申し訳ないと思ってるんですけど、ね」
「じゃあさ、いっそのこと職場で見つけちゃえばいいのにね」
「職場ですか?」
「そう!ほら、たとえばさ、敦賀君と同じ事務所の京子ちゃん、社さんと仲よさそうじゃない?」
「ああ…確かに仲はいいですね」
「ね!どうかなあ、お似合いだと思うんだけど。社さんも京子ちゃんには積極的だしさ」

蓮の表情はごくごく一瞬固まったが、すぐに何事もなかったかのようににっこりと笑いながら返事をする。
「と言っても、10歳近く年離れてますし、そういう雰囲気には見えないですけどね」
「えーー。そうかなあ。最近では20位離れてても結婚するの、普通じゃない?」
「そういう話も聞きますけどね。最上さん、まだ高校生ですよ。社さんも可愛がってはいると思いますけど」

スタイリストは手を止めて、鏡越しに蓮の顔を見た。
「もーー、敦賀君ったら、自分が京子ちゃんのこと射程外だからって、社さんも同じとは限らないじゃないー!」
「いや、そういう意味じゃないですよ」
「絶対、いい感じだと思うんだけどなー」

偶然というのは怖いもの。ちょうど2人が話している部屋の外を、シーンの変わり目で着替えようとしていたキョーコが通りかかった。たまたま薄く開いたドアの前を通っただけなので話を最初から聞いていた訳ではなかったが、『京子ちゃんの事射程外だからって』という言葉だけははっきりとキョーコの耳に飛び込んできた。

そりゃ…分かってるわよ、敦賀さんにとって私が恋愛対象なんかにならないって!

ついうっかりと蓮の行動や言葉に揺さぶられてしまう不安定な気持ちをもてあますキョーコにとって、その言葉は結構堪えた。
いや、自分で何回も何回も、心の中で呪文のように唱えた言葉ではある。蓮のような高い山の頂上にいるような人が、演技の面でも外見でもとてもとても自分が横に並ぶような事が出来ない人が、自分を恋愛対象にする訳がないと。

だけれど、自分が自分に言い聞かせるのと、本人から言われるのとでは訳が違う(いや、本人から言われた訳ではなかったけど)。どうせ、どうせ、私みたいなのは男の人にとって恋愛対象になんて…と、キョーコはなぜだか怒りぎみに、衣装室へずんずんと向かっていったのだった。


そしてそれから数回の撮影。
蓮は笑顔できれいに覆い隠してはいたものの、若干ピリピリとする気持ちを抱えて撮影に臨んでいた。
なぜかキョーコはいつもより遠目の距離を蓮に対して取るし、周りは何かとキョーコと社を一緒にいさせようとするし。キョーコと一緒にいたいのは自分だというのに、なぜ「遠慮してあげて」とアイコンタクトを取られなくてはならないのだろうか。

しかし、社がキョーコに対してあれこれと世話を焼いたり話しかけたりするのは、どう少なめに見積もっても3分の1は自分のためだ、なんてことは当然周りの人には言えない。キョーコが自分を避ける理由も全く分からないし、蓮のピリピリは溜まって行く一方だった。

撮影の合間の時間。キョーコは出番がしばらくないため、撮影スタジオの裏口から中庭に出てきていた。スタジオには窓がなくて分からないが、今日は雲ひとつないいい天気だ。

中庭のベンチに腰掛け、両手を上げて「ううーーーん」と伸びをすると、キョーコはだらりと両手を下ろして天を仰ぐ。

だめ…自然に振る舞えないわ…

キョーコは泣きたい気分だった。
『自分は射程外』という言葉を聞いてから、なんとなく蓮の顔を見辛くて、まともに話す事が出来ていない。そのせいなのか、全く関係がないのか分からないが、蓮の機嫌もそこはかとなく悪い気がする。触れたら静電気がぱちっと飛びそうで、うかつに近付けないような気分になってしまっていた。

ぼうっと空を眺めるキョーコの横を、小道具の女性スタッフが通りかかった。
「あれ?京子ちゃん休憩中?」
声を掛けられて、慌ててキョーコは体を起こす。
「あ、はい!しばらく出番がないので…」
「そっか。ふふ、今日は暖かくて気持ちいいもんね」
女性スタッフは笑いながらキョーコに近づくと、急に周りをきょろりと見渡した。

「ねえ、京子ちゃん…ちょっと聞いていい?」
「はい、なんでしょうか?」
キョーコはきちりと姿勢を正して両手を膝の上で組んだ。いちいち礼儀正しいのよね…と思いながら女性スタッフはキョーコの横に腰を下ろす。
「あのさ…いきなりなんだけど、社さんってどう思う?」
「え?社さんですか?いつもテキパキ仕事こなされて、すごいですし、私も色々とお世話になってます」
「あ、いやそうなんだけど…そうじゃなくて、男性として」
「は?」
「んー、もしかしてさ、社さんって京子ちゃんの事好きなのかなーって思ってね」
キョーコは呆けた顔で女性スタッフの顔を見たが、すぐに笑って否定した。
「やーー、まさかそんなことないですよ!私なんてまだまだ子供ですし!」
「いや、だって、社さん、京子ちゃんにはすごくいい笑顔で笑うんだよ~。京子ちゃんを見かけると一目散に飛んでくし」
「それは、好きって言うのとは違って…」
「それにね!社さんって家庭的できちんとしてる女性がタイプなんだって!まさに京子ちゃんのことじゃない?」
「は、はあ…」
「敦賀君にもお願いしたんだ。社さんにその気があるんだったら、背中押してあげてって!」
「敦賀さんに…」

「そう!彼女を作る暇もないマネージャーさんに悪いと思ってるみたいだし。応援してくれるって。ね、だからさ、京子ちゃん?」
キョーコは目線を下げていたが、声を掛けられて慌てて顔を上げた。
「は、はい、なんでしょう」
「もしさ、社さんが意思表示したら、ちゃんと返事してあげてね!」
「あ、でも私、恋愛は…」
「そんなの今から決めつけちゃったらつまんないよ!ね、付き合えって言ってる訳じゃないんだから、お願いね」
女性スタッフは「あ、私小道具とりに来たんだった!」と慌てて立ち去って行った。

キョーコはその後ろ姿を見送りながらつぶやく。
「そうか…敦賀さんが、社さんの応援…」
女性スタッフに向けていた笑顔は消し去られ、むしろ悲痛な色がその顔には浮かんでいた。
2月の頭に手術した時の膝下の傷。

昨日また口が開いちゃいました。

先週末、整形外科に行ったときに、もう傷口塞がったから大丈夫  ってドクターに言われたのに。

昨日シャワー浴びた後瘡蓋になっていた所がとれて、よく見たらパックリとなっていて

「ビックリ」しちゃいました。

金曜日に傷の件では、ここに来なくっても大丈夫 って 言われていましたから・・・。

2年前の膝手術の時より膝下だったからそんなに治りが遅いなんて想像すらしていなくて。

加齢から治癒能力までも低下している なんて思いたくはないけれど。

実際問題、加齢だと思わないと駄目なのかしら?

年には勝てないんですね。
こんな日は花粉の量半端ないです。

朝一番で夜勤明けの旦那様をお迎えに旦那様の会社の駐車場へ・・・。

八ヶ岳おろしの強風で、嫌でも花粉まみれになっている自分。

花粉症歴31年の私にはスギ花粉ピークを過ぎてもまだまだ。

杉の花粉以外にも反応するもので、毎年12月から9月まで花粉に悩まされています。

今日も容赦の無い花粉が原因で朝から血まみれなのです。

花粉でやられた鼻から鼻血・皮膚までやられているので顔も皮膚も血だらけ・・・。

今日は2時から面接なのに。

血まみれで出向いたらそれだけでひかれてしまうかも。9月まで雇用保険もらえるから、まだまだ就職出来なくても問題ないですが。

それでも一日でも早く就職したいよぉ。
我が家の娘跡10日で出産日から2ヶ月なのですが。

夜中の授乳時間や夜鳴きで睡眠不足なのもわかりますが、一日の大半を孫とベットで過ごしているんです。
動くのは洗濯物を干す時と私が病院通院の時間帯に出かけているときだけ。
孫の授乳は少ない母乳と粉ミルク。
一般的な乳児の子育てが大変なのはわかりますが、動かなさ過ぎじゃないのかしら?
自分の子育ての時と全く違う気もします。
娘も息子も夜中の授乳無かったので睡眠不足に陥ることもなかったですが。
私は娘と違って旦那様の父としか同居をしていなかったので、家事も育児も手を抜けなかったんです。
当時の旦那様とお舅さんは建設会社に勤めていて朝5時には朝食食べさせてお弁当も作って持たせていたので、自分がやらなきゃなんともならなかった のもありますが。

娘は3食ご飯を作り、孫のミルク作りも私の仕事。ミルクを飲ませて空になった哺乳瓶洗うのも、煮沸消毒も全部私の仕事。たまに旦那様に愚痴を言えば、可愛い娘と孫のことなので、娘のみかたをするんですよ。
いずれは婿殿と自分の子供と独立するんですから、甘やかしたくないのにね。
こんな状態でいざその時になったら普通に暮らせるのか心配だよ。

今日はお昼ご飯にかぼちゃのほうとうを作って食べました。
娘のリクエストで今夜はかぼちゃのクリームシチュー。
私もやっぱり娘に甘いんですね。
求職中になって7ヶ月。

身体障害者枠の求人をこまめにハローワークに探しに動き回っていますが、書類選考をとおったの

初めてです。

心臓病の身障者なんで 同じ身障者でも敬遠されまくっていたので、書類選考が通っただけでも

快挙なんです。

この後だってまだまだ長いですが、それでも面接と筆記試験受けられるだけでももうけものです。

来週2次試験受けれるので頑張りますよ。

毎日花粉が飛んでいるから、一日にするクシャミの回数が増えるのは仕方が無いのですが・・。

でも、そのせいで舌を噛む回数も増えてしまって、口内炎の数まで増加傾向に。

普通の人はクシャミが出ても、自分の舌を噛まないよね。

娘に可笑しいんじゃない?

って言われています。

何もしなくても クシャミ⇒舌を噛む⇒口内血だらけ

の繰り返しで。10日に一度の歯科通院も、歯の治療よりも舌の治療の時間のほうが長いんです。

噛まずにクシャミ出ないかしら?真面目な悩みです。
旦那様が夕べ買ってきてくれたジュース。
パッと見た時には、マヨネーズだと思っちゃいました。
これはクリームソーダですが、もう一本醤油パッケージのオレンジジュースも一緒に購入して娘にあげたようです。
さて、お味は如何でしょうか?



iPhoneからの投稿
photo:01

毎年ながらの花粉症。今年度の始まりは11月の咳から始まりましたが、今年度は本当に酷すぎますね。

咳の次は目にきてしまい、その次は鼻。鼻血はしょっちゅうだし鼻腔の中は瘡蓋たっぷり。そして先週は耳にまでも。
花粉アレルギーで中耳炎と外耳炎ですもん。
最後は、顔の皮膚までも。花粉で肌荒れして痒みが酷く、引掻く訳にもいかないので、こする程度にしていましたが、こすっただけで出血が止まらず、最悪です。
最近は、手術した脚膝の都合で直角に座らないと治療が出来ない椅子のある病院には行けませんでしたが、痛みが酷すぎなので今週は、眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科・咳を沈める内科にかかろうって思います。
花粉症暦31年春夏秋冬一年中はさすがにきついです。
いい加減治って欲しい膝の手術後。

昨日で丸々1ヶ月なのですが、徐々に治癒してはいるみたいなんですが、いまだに塞がって

いないんです。2年前のポリープと違って今回は膝のすぐ下だったので、前回の手術より

曲げられない場所少なかったはずなのですが。

ど真ん中に出来たポリープより、治りが遅いのってね・・・。

それこそ、前回は10針で今回は3針しか縫っていないのに未だにふさがらないって。

おかしいよね。

外側縫った場所は完全に治癒したんですよ。

ど真ん中の一針のところだけまだ中身が見えたまま。

整形外科での治療今日も行ってきましたが、真ん中の一箇所だけだから自然に塞がるまで

待ってみようなんて言われても。

左足の膝曲げないように庇って1ヶ月我慢していたら、腰と右足の膝痛めてしまいました。

こんなに治癒能力低い身体なんて。2度と手術なんてしたくないです。健康体の身体欲しいです。