今回もフォーカスアップデート版が
出された循環器学会の不整脈治療
ガイドラインからです。今回は刺激
伝導系ペーシング(CSP)についてです。
まずCSPという言葉を聞いたことが
あるでしょうか?このCSPは不整脈を
やっている先生でなければ聞きなれ
ないかもしれません。編集長も詳しくは
ないので勉強も兼ねて紹介します。
もともと、徐脈に対するペースメーカ
治療では右室心尖部ペーシングが
用いられてきました。
この右室心尖部ペーシングは心拍数
維持効果は得られますが、左室の
非同期的収縮を生じるため、ペーシング
率の増加にともない、EF 低下や心不全
など心血管イベントが増加することが
知られています。
その後は右室心尖部以外に右室中隔
ペーシングが試みられてきましたが、
心血管イベントの抑制効果は示されま
せんでした。
右室心尖部ペーシング