茨城は6月11日に梅雨入りして、その週は雨続きでした。
昨年はこの時期に、露地ブドウでべと病が大発生してしまい、大変なことになりました。
今年は簡易雨よけをしてはいるものの、露地部分から拡がるおそれもあるところ、油断ができません。
県からの防除例に従い、この時期は約10日毎に農薬散布をして、予防をする必要があります。
しかし、雨の合間のタイミングが難しく、朝のうちに雨が止んだ夕方、頃合いをみて散布したこともありました。
同時に、ジベレリン処理や摘粒などもしなければならず、この時期は正念場です。
どうにか2回目のジベレリン処理も終え、摘粒を進めています。雨よけビニールがかかっていない露地では、部分的にべと病やさび病が見られるため、小まめに見回って除去しています。今のところ雨よけ部分は見られず、さすがに効果が高いようです。
ただ、(ピンボケでわかりにくいですが)薬害が出て、実が黒く割れてしまっているものがあります。濃度は守っているのですが、夕方の散布で乾ききらず、特に花冠が残っていた房に多いようなので、農薬が凝縮されてしまったのかと考えられます。
ハウスブドウの方は、ベレーゾンに入り、少しずつ色づき始めたので、袋がけをしました。
その翌日、外気温30度を超えるとハウス内は灼熱になり、葉が焼けてしまいました…。この時期はまだ枝葉の組織が柔らかく、熱にとても弱いです。急いでハウス側面に遮光ネットを張りましたが、もっと早くすべきでした…。
なかなか様子を見に行けないリンゴは、根元が掘られ、皮が剝がれていました。イノシシの仕業でしょう。
ユニセフ主催による渋谷敦志さんの写真展が、今年も茨城県立図書館のギャラリーで行われました。今年のテーマは「ウクライナの人々」で、紛争下での市民、特に若者の姿がリアルに伝えられています。
↓表紙の写真も、渋谷敦志さんが撮影されたものです。近所でもヒマワリを見かける季節になってきましたが、今やウクライナの国花として連想されます。紛争下でも人々の日常は続き、いずれ平和が来ても記憶や傷は容易に消えるものではないでしょう。普通に日常を送れることが如何に貴重なことか、そして、それは必ずしも保証されたものではないことを気づかせてくれます。