剪定作業は早めに終えたものの、常に作業には追われています。

どうにか今月中には必要な作業を終え、来月は新規の苗木植え付けなど進めたいものです。

先週は、管理する3つの農園での施肥作業をしました。

 

県央農林事務所で土壌分析をして頂き、その結果に基づいて肥料を選択しました。

昨年に較べて化学肥料の価格も高騰してきているところ、出来るだけ無駄のないように必要量を施すと共に、安価に入手できるものを活用していきたいものです。

 

ブルーベリーに施す油かすも昨年より値上げしており、園主とも相談の上、油かすの量を減らし、米ぬかを撒きました。特に米ぬかは鳥などに食べられてしまうおそれがあることから、その上に有機マルチ(オガクズ)を被せました。

 

機械はないので、一輪車で何回も往復しながら、なかなかの運動になりました。どうにか約550本のすべての株元に撒き終えましたが、まだオガクズが余っているので、雑草防止のため株間にもこれから撒いていきます。

 

ブドウ園(巨峰)の方は、PH調整など土壌改良のために「粒状サンライム(カキ殻石灰)」と「まかい4(ようりん・苦土石灰・微量要素・腐食酸)」を散布しました。弱っている樹が多いので、後で草木灰(剪定枝の焼却残渣)を混ぜ込んでみたいと思います。

 

リンゴ・カキの幼木(定植後2年目)の農地は、マグネシウム欠乏のおそれがある…という分析結果だったので、硫酸マグネシウムを多めに撒きました。比較的安価だった「糠の精」も少し足しました。

 

ブルーベリーと同様に上からオガクズを、リンゴとカキの株元に撒きました。この農地は雑草管理のためにムギ(緑肥)が数年植えられていたこともあり、土壌養分に少し偏りがあります。

 

エチオピアの活動地では、ムギなどの穀物を主に生産していましたが、化学肥料は変えないどころか、見たこともない農家が大半でした。牛などの家畜が多いこともあり、ワラなど有機物資源のみで耕作を営んでいました。ただ、養分不足になりがちなで、生産量が下がると森林を切り開くなどして農地を拡大するおそれもあるため、化学肥料も活用しながら生産性を確保することが望ましいと言えます。

 

 

↓農林水産省での経験に基づき、農政トライアングル(JA農協・農林族議員・農水省)による政策立案の経緯や減少など、これまで何となくしか理解していなかった農業基本法や減反政策の裏側が垣間見られます。私の身近にも稲作に携わっている農家の方々がいますが、農業機械をレンタルして赤字ながら自給用の米を生産している一方、飼料米の生産には自補助金がつき、比較的高値で売れる…といった状況は、どちらの農家も立派だとは思いますが、どうも納得しがたいものがあります。すぐに日本が飢えるような状況になるようなことはないとしても、著者が懸念するようにシーレーンが遮断されるようなことが必ずしも起こらないとは言えません。コロナ禍やウクライナ危機のような想定外のことが起こっている中、農政も変わっていくことを期待したいですが、自身でもできる備えや改善を進めていく必要がありそうです。