8月27日より、露地栽培での巨峰ブドウの収穫を始めました。

べと病にかかって、相当数の房を落としたものの、袋かけをしたのは約2000房(巨峰16本中)になりました。

前園主によると、最盛期で5千近くは袋かけしたようなので、約半数です。

 

また、特に雨よけをしていない箇所では、やはり晩腐病の症状が出始め、毎日のように落下している袋があります。

簡易雨よけの部分では、まず見られないので、やはり効果は大きかったようです。

 

袋かけした房の半数近くは晩腐病にかかっており、どうにか1000房程度はまともなものができているといいのですが…。

今年は研修として、ナシの直売所の横にて、巨峰の販売実習をさせて頂いています。

当初は、「種なし」と「種あり」を区別して販売していましたが、どうしても「種あり」が残ってしまいます。

区別せずに「巨峰」とだけ表示して、1つのパックにミックスして販売しても、特に支障はないようです。

 

また、箱詰めの試験発送を、親戚や友人のご協力を得て行いました。

近隣のブドウ農家に聞きながら資材をそろえ、箱詰めにして送ってみましたが、かなり粒落ちしていた房があったようです。

直売と同じような熟度のブドウを送ったために、完熟すぎて粒が落ちてしまったと思われます。今後、発送用に適した房をどう見極めるか、色々と課題も見えてきました。

 

雨よけがない部分は、早めのカサ・袋かけをしたものの、晩腐病にはほとんど効果がありませんでした。特に種あり(有核)処理区は、ほぼ全滅です。

 

種なし(無核)処理区では、一部に病変のある粒が混ざってはいるもものの、そこそこの房があります。来年は、全て無核処理にしてみます。

 

収獲した後、病変のある粒を落とすのが、なかなか面倒な作業です。すべてを捨てるわけにもいかず、かと言って、病変のある粒を売るわけにはいかず、丁寧に除去します。

 

ナシ直売の横にて、巨峰も試験販売をさせて頂いています。近隣のブドウ農家と相場は合わせ、パック詰めなどは試行錯誤です。また、巨峰だけでは一斉に成熟したものを一気に売りさばかねばならず、今年はかえって房が少なくて良かったのかもしれません。かつて、まだシャインマスカットがない頃は、巨峰だけで十分に売れたようですが、今のご時世では、なかなかそうもいきません…。

 

試験発送をしてみて、発送先での袋の状況を写真で送ってもらいました。半分近く粒落ちしているものもあり、これではとても贈答にはなりません。どう粒落ちさせない適度な熟度の房を選ぶか、どのように梱包するか、栽培と同じくらいに売り方・送り方も知見や経験が必要になります。

 

空いている農地にカボチャの苗を植えて置いたら、放置していたにも関わらず、かなりの収穫量になりました!毎日カボチャ料理です…。

 

 

↓まだ農業を始めたばかりではありますが、この先30年なり農業ができたとして、どう終えるのか…というのは、やはり意識にあります。更地にするのももったいないですし、できれば継承してもらえるような農園にしたいですが…。50歳からブドウの観光果樹園をはじめ、78歳で農業経営を辞められて…と、年齢やねらいとする経営規模としても、大変に参考になりますが、とても同じようにはできないでしょう。「農業に退職はない…」としても、農業経営は終止符が来ることを念頭に、来年の農業自立(新規就農者認定)を目指していきたいと思います。