毛糸の帽子、マフラー、手袋、ダウンジャケットを
身にまとい冬空の下、お散歩に行っている。
途中いつものワンちゃんとお喋りをする。
私がつけた名前は「しろちゃん」
老犬で足元はふらつき気味。
私が「しろちゃん。何してるの。暖かい?」と
聞くと、じ~と私の顔を見るだけ。
「変なおばさん」と思っているのかしら(笑)
公園ではたくさんの人が歩いている。
私はゆっくりしか歩けないので、抜かれてばかり。
マイペース。途中、休憩して腰かけていると私の
前をおばあさんが通っていた。ふと3メートル程
離れた石のベンチをみると、そのおばあさんが
寝転んで飴をなめながら青空を眺めていた。
今日は本当に日当たりが良いところはポカポカで
寝転びたいおばあさんの気持ちがわかる。
昨日お散歩の帰り道に「極楽寺」というお寺に寄ってみた。
お寺というより普通の一戸建てのおうちに近い。
其処には霊園があるので行ってみると驚いた。
戦死された人々のお墓があった。
墓標には○○伍長、○○大尉、○○上等兵など
その時の階級が書いてあった。そして戦死された
場所は、満州、ミンダナオ島、ジャワ島、サイパン等。
殆どのお墓には花もなく、寂しそうで墓石の古さが
物語っていた。
こんな近所にこのような場所があるなんて・・・
33柱。一つ一つ手を合わせて冥福を祈った。
この方たちのお蔭で日本の今があるのだ。
「ありがとうございます」そう思わずにはいられない。
出来れば33柱にお花を供えたい。
帰り道にお供えするお花はどれくらい費用が
掛かるだろうかと計算する私。
「う~ん。かなりいるなぁ。でも何とかできないか」と
考える。
いつか絶対に全部のお墓にお花を供えよう!