時々購入する雑誌「ビックイシュー」
駅前や繁華街の道端で売られている雑誌。
売っている人の殆どが質素というか貧相な身なりで、
顔つきも寂しそうで怖そうな人たち。
私はこの雑誌の存在を知ったのは3年ほど前。
大学院の倫理学の授業で先生から教えていただいた。
最初「ください」という声掛けがなかなかできずに
勇気がいった。販売するおじさんたちも「いらっしゃい」
なんては決して言わない。無愛想だけど「ありがとう
ございます」というときの一瞬の顔に明るさを感じる。
まだ知らない頃は「卑猥な雑誌」でも売っているのだろ
うと勝手な想像をしていたけど・・・
読んでみると300円にしては中身の濃い記事が満載。
世界情勢、経済、福祉、芸術などが掲載されている。
今回は二重障害の盲ろう者の世界が特集されている。
コミュニケーションは「指点字」、手話する人の手を触って
その形から読み取る「触手話」、手のひらに文字を書く
「手書き文字」など、その人にあった方法を用いるらしい。
想像するだけでも意思疎通にはかなりの時間がいる。
そういう世界に身をおきながら生きるには忍耐、努力、
勇気がいると思う。「偉い」としか言いようがない。
知らない世界を知ることは自分を勇気つけてくれる。
地球上には私より苦しい人がたくさんたくさんいる。
そして頑張って生きている人が数えきれないほど・・・
私の病気なんて足元にも及ばない。頑張りもね。
もっともっと自分を高めなければいけないと思う。
この雑誌は「ホームレスの仕事をつくり自立を応援
する」ものだ。定価は300円。そのなかで販売者は
160円の収入になる。この寒空に身を縮めながら
立っているおじさんたちのパン代の一部になればと
思う。次号は2月1日発売。
スペシャルインタビュー「トム・クルーズ」だ。
これは買わなくっちゃね(‐^▽^‐)