学校の帰り、バスから外を眺めると、スーパーの入り口で、
背広を着た男性が何人か話をしていた。
「そうだ、今日で閉店だ」
昨日買い物に行ったときは、今では滅多に使っている
人はいない、公衆電話の撤去作業をしていた。
公衆電話があったんだ。知らなかった。
陳列棚の、品数は少ない。10%オフと書いてあった。
新鮮食料品だけはいつもと変わりなく置かれていたが、
明日でこれも終わり。
私が引っ越してきた時から、存在していた馴染みの
スーパー。何かしらもの悲しい。
いつの間にか近所は多くのスーパーが開店して
とうとう競争に負けたんだ。
そこで働いていた、近所のお兄さんはリストラかしら。
明日から明かりが消え、ガラーンとした場所になる。
寂しいね。