先週ひなたは、五十嵐の「ひなたの放つ光がまぶしすぎる」と言われたことで、知らず知らずのうちに傷つけていたことに気付き、ショックを受ける。
そんなひなたにるいは、ジョーが昔トランペットで演奏していた「サニーサイドオブザストリート」を口ずさみ、その曲から「ひなた」という名前を付けたことを打ち明ける。るいにとってもジョーにとっても、ひなたは願いそのものであった。
それはいつの日かジョーが再びトランペットを吹けることの願いも込められているとも言えるだろう。
一方、五十嵐が時代劇俳優の夢とひなたと暮らすことをあきらめ東京へ帰ろうとした時、ジョーが現れ、トランペット奏者になるという自分の過去の夢を語る。
そしてその夢が叶わなかった時、絶望の淵にある自分を支えてくれたのが、るいでありそして二人の間にひなたが生まれ救われたと語る。五十嵐に対し夢をあきらめても「ひなたの道を歩く」という幸せは誰でも掴めるのだと励ましている。
ひなたは、先週も自分のことを惨めだとか言っていて、朝ドラのヒロイン役としては少し違った存在として描かれていることは以前の記事でも書いたとおりである。しかし実は自分自身でも気づかない能力(魅力)があるのだが、それは上記以外の場面でも示している。
モモケンが先代との比較の中で、時代劇俳優として悩んでいた時に、サイン会で幼いひなたに出会い、「侍になれるでしょうか?」と聞かれ「思えばきっとなれるよ!」と答えたのだが、実は自分自身への言葉でもあったのだ。そしてモモケンはまたひなたから貰った回転焼きでも勇気を貰うのだ。
ひなたの幼馴染小夜子は幼い頃から優等生だが、人と付き合うのが苦手であったのが、雨宿りしている小夜子にひなたの方から声を掛け傘を貸す。そこから仲良くなっていき、少しずつ自信を持ち夢であった学校の教師にもなる。そして、今やひなたや一恵の親友となっている。
大部屋俳優の虚無蔵もまた映画村の姫君役のオーディションでひなたを見かけ、映画村の再興を図るためにひなたの力が必要だと考えて、バイトに誘う。それをきっかけにひなたは映画村に就職し、段々と必要な人材となっている。それは例えば女優すみれとの関係でも現れていて、年の差を感じさせない気の置けない間柄となっている。
そして算太も映画村の撮影所でひなたと偶然出会う。しかしそれは運命でもあったのだ。
今後算太とるいとを繋ぎ、それはやがてるいと安子へも繋ぐ役割をひなたが果たす予感もする。
このようにひなたはその名前のとおり、周りを明るく、温かく、包み込むような、また希望への存在として描かれているのだ。