二人の羽生とは、言うまでもないところだが、
一人は将棋棋士の羽生(はぶ)善治九段のことであり、
もう一人はフィギュアスケートの羽生(はにゅう)結弦選手のことである。
いずれも一時代を築いてきたスーパースターであり、数々の活躍によって二人とも国民栄誉賞も受賞している。
そんな二人にとって、2022年の2月は厳しい冬になった。
まず将棋の羽生九段は40年近く将棋界を引っ張って来て、特に1996年には当時のタイトル全てを独占し、七冠となり、現在までにタイトル獲得が99期と空前の記録となっている。
しかし近年は若手の台頭もあって苦戦し、無冠の時期も続いていたが、2022年2月4日のA級順位戦の対局によって、29期連続で在籍していたA級からの陥落が決まってしまった。
一方フィギュアスケートの羽生選手は、2014年ソチ、2018年平昌と2大会連続でオリンピックで金メダルを獲得したのを始め国内、国外の主要大会を制し、長く世界ランキングも1位を維持して来ていた。
前回平昌大会前後からケガに悩まされて来ていたが、2月の北京五輪にどうにか出場してきた。
しかし2022年2月8日のショートで8位、同10日フリーで史上初の4回転アクセルに挑みながらも転倒等で点数を伸ばせず4位に終わり、オリンピック3連覇を達成出来なかった。
このように二人とも、厳しい結果とはなったが、これによって今までの実績が色あせるものではない。
それどころか、これから復活を遂げることも期待している。
羽生善治九段は現在51歳なので年齢的には今後も苦戦は続くと考えられる。
しかし、過去に大山康晴十五世名人は、69歳までA級に在位していた(在位のまま死去)し、56歳でタイトル(王将)を奪取し59歳まで保持し、63歳で名人に挑戦もしている。
こういった信じられない巨人もいるので、気力さえあればまだまだ頑張れると思う。そしてタイトル獲得100期を成し遂げてもらいたい。
羽生結弦選手選手は、現在27歳で、次回オリンピックの時でもまだ31歳である。確かにピークは過ぎたかもしれないが、転倒したとはいえ、4回転アクセルは実施したと認定されているので、その精度を高めれば、大幅な技術点の上昇もあり得る。それが出来ればオリンピックで3回目の金メダル獲得も期待出来るであろう。
このように二人の羽生にはまだまだ”不死鳥のごとく羽ばたき”続けてもらいたいと願う。