これまでにも何度か触れてきたが、人との繋がりがこのドラマの大きなテーマと言える。

 

 るいとジョーにとって“家族”には必ずしも良い思い出があったとは言えない。それがひなたという娘を持つことによって新たに二人にとっての家族の形を築くことになる。

 

 ひなたをしっかり育てないといけないと焦るるいに対し、ジョーは「10歳のひなたと同じように、自分達は(まだ)10歳の父母なんだ」と言う。ひなただけでなく自分達も父母として成長している途中で、未熟なところもあって当然だと言っているのだが、「それをジョーが言うのか」とおかしみもあるが、るいに対する優しさの表れでもあるのだ。

 そして、ひなたにはかけがいのない友達にも恵まれていて、それもジョーとるいにとっての幸せである。

 

 るいにとっての一番の願いは、家族でつつましく暮らすことだけである。

戦後母安子とるいは、なんとかその日暮らせるだけで生活していて、それだけでも充分幸せだった。

 それなのに、母は商売の手を広げたため、自分は体も心も傷ついた。今、自分が商売の手を広げれば、同じことが家族に起きるのではないかという怖れがるいにはあるのだ。

 

 そしてまたひなたは、偶然「英語」と出会うが、それはるいにとっては、「英語」との再会でもある。

 「るい編」ではほとんど英語との関りは描かれなかったが、それはるいにとって、母との別れを連想させる苦い思い出に繋がるもので、触れたくないものでもあったのだろう。

 

 だが、「ひなた編」で再び偶然の出会いから、カムカムエヴリバディが動き出す。