今回は、第12週と13週についての続きである。

このドラマ全体を通したテーマの一つが「家族」の在り方で、これが縦の糸となっている。それをこの2週の中で示したのが、るいにとっては、「あんこ」。ジョーにとっては「戸籍」であった。

 

 二人は、大阪から京都に居を移し、ジョーの再起を図る。とりあえずの仕事として考えたのが、回転焼き屋を営むことであった。一子(ベリー)に言わせれば「ギャンブル」と言えるが、るいにとってみればそれは極めて自然なことだったのだろう。

 

 ドラマの中ではあんこのことを、「るいとるいのお母さんの味」と表現しているが、まさにその通りで、安子とるいを繋ぎとめるものの象徴である。

 しかし、るいはあんこ作りをしている中で今まで封じ込めていた母安子のことを思い出す。それは「甘いだけのものではない」のだが、やっと過去と向きあえるようになったるいの姿が見える。

 

 一方ジョーにとっての家族の象徴は「戸籍」である。ジョーの戸籍は終戦後に作られたものなので、今まで誰も家族はいなかった。それがるいと結婚することで家族が増える。それはジョーにとっての願いのひとつが叶ったことでもあったのだ。

 

 先週のラストでるいとジョーの娘(ひなた)が誕生する。二人にとって家族の存在は、縁遠いことであったが、これから母として父としてどう向き合っていくのか。(特に何も出来ないジョーがどう変身するのか)

 

 そしてるいにとっては、母安子がどうして自分を捨てのかを、自分としてどう納得させるのかが今後の注目となる。