時々文章を書いていて、いつも普通に使っている言葉が、ふと正しいかどうか疑問に思ったりすることがないだろうか?
自分は最近日記を書いていて、たまたま「忙しかったあの頃ならばいざ知らず、現在では・・・・」って書いていたのだが、急に「いざ知らず」って本当に正しい言い回しかどうか疑問に思ってしまった。
なので、手元の辞書(三省堂国語辞典第五版)を引いてみるが出てこない。他の辞書(講談社類語辞典)にも出ていない。使い方を間違っていたかと、思ったところだったが最後に「広辞苑第三版」を調べると、やっと出て来た。それによると、
「いざ知らず 「いさ知らず」の「いさ」を感動詞「いざ」と混同してできた語。・・・はどうか知らないが。・・・はともかく。」
とあった。念のためネットでも調べると同様の記述があって、既に言い古された用語でもないようであり、ほっとして、そのまま使うこととした。
ちなみにネットで調べた「いさ」としての使い方として紀貫之の
「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける」(『古今和歌集』)
という「百人一首」にも出てくる有名な和歌が例示されていたので、古くからの言葉だったのだろう。
でも何故国語辞典や、類語辞典に掲載されていないのか、疑問になったが、全ての用語を収めている訳でもないので、辞書も1冊だけに頼るべきではないということを、改めて感じたことであった。