今回は、るいとジョーを繋ぐ存在として、トミーとベリーを取り上げてみたい。

 

 トミーは裕福な家庭で育ち、音楽についても英才教育を受けて来ていて、女性の取り巻きも多いトランぺッターで、ジョーに対しライバル心を燃やす嫌味な存在として登場する。

 一方ベリーは、早くからジョーのトランペットに惚れ込み、一途に追いかけている。そしてるいに対しても常に対応意識をむき出しにする、恋のライバルとして登場する。

 

 そんな二人だったが、トミーはジョーをトランペットのコンテストに出すため、ベリーはジョーの気持ちを自分に振り向かせるため、るいとジョーを誘って海にドライブに出かける。

 

 実はトミーは、嫌味な人物ではあるが、物を見極める目は確かであり、ジョーの音楽を認めるとともに、るいとジョーは共鳴し合っていることを早くから見抜いていた。

 そして、ジョーをコンテストに出させるためには、るいが必要だと考えて、ドライブに誘ったのである。

 

 実際ジョーはるいと海を見ながら話すことで、アメリカに行く希望が生まれ、コンテストに出場を決意し、るいに自分の気持ちを伝える。

 

 一方るいは、ジョーの告白を受けても返事が出来ない。それを知ったベリーはるいにちゃんとジョーに返事をするよう促す。ジョーを振り向かせることを諦めながらも、コンテストに出て欲しいという気持の一方で、二人を応援する気持ちもあったのだろう。その結果、るいにとって、額の傷がためらいの原因ではあったが、ジョーはその傷さえも受け入れてくれたのである。

 

 ドラマではヒロインとその相手役が注目されるのは当然であるが、ライバルの存在も重要なのだ。

 先週の海へのドライブのシーンは、時間としては短かったが、4人の結びつきを感じられた重要なシーンであったとも言える。