前半の凶暴な頃より、後半の愛を知りコゼットを守っていく決心をしたところからの包容力の有る父親像がぴったりだった。ジャベールと対する時の激しさ有るものの、コゼットに対する時の暖かさが印象的だったな。以前見たヤンジユモさんは演技が細かくてパッション溢れる感じだったのが、私の中のジャンバルジャン像とは違ってたから、福井ジャンバルジャンはいい感じ。
ジャベールは川口竜也さん。
王家の紋章の宰相やスカーレットピンパーネルの執事とかで見た印象は寡黙な忠臣というイメージで、ジャベールは意外な感じがしたが、案外合ってた。ジャベールのナンバーを見事に歌いこなしてた。自分の職務に忠実な少し卑屈な官憲という人物像にあってたと思う。
ファンティーヌは知念里奈ちゃん。
コゼット、エポニーヌとやって来てファンティーヌ。実は和音美桜ちゃんでチケットを取ってたつもりだったから、少しびっくり。声質があまり好きじゃ無いからどうかなって思ってたけど、芝居が良かった。夢やぶれてのナンバーから号泣よ。
コゼットの事をジャンバルジャンにどんな風に託して行くかで、後のジャンバルジャンの献身がこの物語を展開して行くから、素晴らしかった。
エポニーヌは念願の昆夏美ちゃん。
ミスサイゴンのキムの大阪公演が病欠で休演で残念だったから、今回は嬉しかった。何と言ってもその歌声。今回はそれにも増して、芝居が良くなった。エポニーヌは小さい頃のコゼットと立場が逆転して、今の自分を卑下してたところ、愛するマリウスがよりにもよってコゼットとの引き合わせを頼まれるのが切ない。それでマリウスに頼まれたら断れなくて、コゼットに引き合わせてしまう。その場面の三重唱が素晴らしい。それでもマリウスを諦められなくて、マリウスの手紙をコゼットに届けて、実際はジャンバルジャンに渡すんだけど、その後のオンマイオウンが泣かせる。最後はマリウスの腕の中で死んで行くところも泣かせるのよね。今まで島田歌穂さんはじめ歴代のエポニーヌを観て来たけど、その中で1番くらいに好き。っていうか私のエポニーヌ像にぴったりなのよね。
マリウスは内藤さん。
失礼ながらNHKの番組でダイジェストやってた時にはあんまり良いと思わなかっただけに、案外良かったというか、最近見た中では良かった。歌は海宝さんの方が上手だと思うけど、マリウスのまっすぐな愛の表現がよく響いた。少し優男なとこがぴつたり。学生仲間が革命に身持ちが傾いている中、恋に浮き足立ってる青年というのは変に芝居されると興ざめするから、これくらいで良い感じ。それはコゼット役にも言えるのよね。
それとスペシャルアンコールで、帝劇公演の時のレミゼラブル上演30周年記念ウイークのダイジェストが20分くらいあったのが感涙モノだったよ。
歴代のキャストが各ナンバーを、歌い継ぐのが凄くて、この人がこの役を、やってたのかと思うのが所々有ったよ。ジャベールを川崎麻世さん、テナルディエ嫁を前田美波里さんは全く印象が無かったよ。初演のコゼットの斉藤由貴さんや、宝塚退団してすぐにでた純名里沙ちゃんも居たね。渚あきちゃんもファンティーヌやってたんや。って色々思いながら観てた。それとジヤンパルジャンとジャベールの両方やってたのが鹿賀丈史さんや今井清隆さんはつくづく凄いなって。滝田栄さんも、やってたね。
今回は大阪フェスティバルホールで音響も素晴らしく、席も十四列と観やすくて、大満足だったよ(^^)







