1984を観たよ! | ガーデニングライフのブログ

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大ちゃんこと高橋大輔選手をトリノシーズンから熱烈応援してます。トリノやバンクーバーの最終グループの選手がなつかしく思う今日このごろです。フィギュアスケートがかつての輝きが取り戻す日はいつでしょうか。

井上芳雄くんのストレートプレイ「1984」を観たよ!
作品の内容をろくに知らないで、井上芳雄くん出演作品って事だけでチケットを取ったから、全く面食らう芝居だったよ。予備知識無しで観る方が良かった芝居だったかもね。 
今の監視社会を彷彿とさせる設定で、ナチスドイツのような恐怖がずっと続き、常に味方と思った相手が敵だったり、最も体制側の人間だと思われた女性が愛する相手になったり。
しんどい芝居だったろうなぁって思ったよ。
謎の人物オブライエンが故大杉漣さんの役だったらしいけど、代役の方も存在感のある良い芝居だったよ。
でも観終わった後によくわからないとこを確認しようと、久々にパンフレットを買ったよ。それをプァミレスでご飯を食べながら読んでたら、隣の席の人達もこの芝居を観た後らしく、年配の男性が若い女性に熱弁ふってるのがなんだか笑えたよ。知ったかぶりが甚だしくてね。
そんなのに自分の感じたものを振り回されたくなくて、ネットの井上くんのインタビュー記事を見つけて、少し納得したよ。
以下がそれ。

井上芳雄 エンタメ通信

101号室の拷問シーンで思う、人間の弱さ(井上芳雄) 第21回

日経エンタテインメント!

2018/5/5

 井上芳雄です。今月は『1984』の舞台が東京、兵庫、愛知と5月20日まで続きます。国家によって思想や行動などのすべてが監視、統制されている社会で、体制に反抗しようとして捕まり、101号室という独房で拷問を受けることになる主人公ウィンストンが、僕の役です。出すっぱりなうえに演技にかなりの集中を強いられる役で、毎回2時間があっという間。今日のお客さんの反応はどうかなとか思う余裕もなく、ストーリーがどんどん進んでいき、もう終わりかという感じになります。演じていて、人間の弱さやいろんなことを考えさせられるし、お客さんもそれぞれの見方ができる作品ではないでしょうか。

『1984』は5月13日まで東京・新国立劇場小劇場、5月16、17日 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、5月20日 愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホールにて上演(撮影:宮川舞子)

 原作の『1984』は英国の作家ジョージ・オーウェルが、1948年に書いた小説です。近未来を予測した内容で、その1984年はとうに過ぎましたが、昨年トランプ米政権ができたとき、米国でベストセラーになりました。それだけ現代的なテーマを扱っています。

 一言でいえば、管理社会の話です。劇中では、街中の至る所にテレスクリーンという街頭テレビと監視カメラを兼ねたような装置があり、国民の行動は全部監視されています。今の東京を考えても、都心部にはどこに行っても映像モニターがあり、個人の情報もインターネットで管理される時代になりました。現実がどんどん『1984』の世界に近づいているような気がします。見方によっては超えている部分も。

 そういう内容なので、舞台でも壁にテレスクリーンの映像を映したり、その映像と実際の芝居がシンクロしたりと、いろんな面白い仕掛けがあります。とても現代的なお芝居といえるでしょう。監視カメラで常に見られているという劇中の設定と、お客さんが舞台を見ているという現実がリンクしているのですが、演じている側は自分がどう見えているのか分からないので、そこが緊張感につながっているように思います。

 暗転の演出が多いのも特徴で、役者からすると演技が難しい箇所でもあります。急に電気が消えて、「何だ? どうした、どこだ?」とか、どこからか声が聞こえてきて、「誰だ?」といった理屈だけでは通らないセリフも多くて、そこをどうやって皮膚感覚を持って通していくかについては、演出の小川絵梨子さんと何度も話し合い、稽古を重ねました。

 101号室での拷問シーンは、びっくりされたお客さんも多いようです。僕にとっては、初めてチャレンジする演技です。以前、井上ひさしさんの『組曲虐殺』というお芝居で、プロレタリア文学の作家で共産主義の活動家だったために迫害を受ける小林多喜二を演じましたが、拷問シーン自体はありませんでした。ましてやミュージカルだと、そんな残虐なシーンはまずありません               

拷問シーンを演じてみて思うのは、想像力がすごく必要だということ。身体のどこを切られて、どこが痛んでとイマジネーションを最大に膨らませないといけない。とはいえ本当に拷問されているわけではないので、気持ちをそこまで持っていくには、ある種のテンションが必要で、始まってしまうと、自分でも制御が効かない状態になります。鉄の椅子に座らされて、電気を通されるシーンでは、ショックで体がビクッ、ビクッと震える動きの抑えようがなくて、毎回椅子に体を打ちつけ続けます。終わったら背中がバキバキになっているくらい痛いのですが、それ以外のやり方も分からないから、無我夢中です。

 ネズミに顔を食べさせる拷問も、すごく怖いやり方です。僕がハマっている海外ドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』に、やはりネズミを使った拷問の場面があったのですごくリアルに思えました。『1984』の拷問シーンは、その後の小説や映画、ドラマに多大な影響を与えています。それを実感して、小川さんともそんな話をしました。見た方からは「ネズミが苦手だから、あのシーンはとても耐えられなかった」という感想をけっこう聞きました。

ウィンストンの中にある希望と弱さ

 そういうことを思うと、ウィンストンは拷問によく耐えたと思います。たいていの人は、最初に指を切られた時点でギブアップするのではないでしょうか。そこをこらえるというのは、まだ望みを捨ててないんですね。自由な世界を信じている。

 では彼がヒーローかといえば、必ずしもそう描かれていないのが、この作品の深いところです。愛が大事だといいながら、愛がどうやってシステムを壊すんだと問われれば、ウィンストンは答えることはできない。そして拷問がエスカレートすると、最後は自分の一番大切なものを差し出してしまう。自分を守るために。悲しいけれど、それが人間の本当の姿なのかもしれません。

これを読んで、そういや組曲虐殺もこの兵庫芸術文化中ホールで観たなって思い出したよ。それまで井上くんはあまり好きな演者じゃなかったのが、この作品を観て見直したのよね。井上ひさしさんの遺作でも有ったけど、しみじみと良い作品ながら、特高警察に見張られながら労働者運動を続けて拷問される話だったな。拷問シーンは無かったけど、その後のダメージを受けた姿が酷くて、じわじわと良くない時代に入っていくのに印象的な場面だったよ。そんな中でも肩寄せ合って押しくらまんじゅうを歌いながらくるくる回る出演者の姿においおい頭が痛くなるほど泣いた覚えがあるよ。

今日の芝居はそこまで感情移入出来なかったのは、何でかな?やはり、話の内容を把握出来てなかったのかしら?

井上芳雄くんは、私的には1番好きな役者じゃないけど、色々新しい分野の作品に挑戦してるのが素晴らしいと思うよ。そういや、橋爪功さんとやった2人芝居の「謎の変奏曲」も大どんでん返しの面白い芝居だったな。

やっぱり凄いね井上芳雄くん、このバイタリティーは。