で、2幕ええやん、ええやん!小池ロナンええやん!って感じ。プチブルジョワの革命家達に反発しながら、最後に自分たちの自由を勝ち取るために名もない民衆を集めてくるあたりから、俄然リーダーシップを発揮し始めて、やっぱりこのカンパニーを引っ張る主役やねんなって思ったよ。
オランプとの絡みもねっとりと情熱的なところも良かった。
正直なところ、宝塚時代からあまり好きな娘役じやなかった夢咲オランプにあまり期待してなかったのがかえって、この役には合ってたかな?王家に仕える者の所作や台詞回しが宝塚出身ならではの安定感が有って、綺麗なドレスも似合ってた。
何より小柄な小池ロナンに寄り添う時は膝おれの術を使って、身長差がある感じにしてたし。
アントワネットは凰稀かなめ。テルは美しかった宝塚時代の男役としては。でも王妃の美しさには物足りない。鬘が似合ってない。額とのバランスがが悪いからから、顔が長く見える。女眉が変なのよね。歌も地声のとこは良くてもファルセットとの繋ぎが弱いから聞きづらい。フィニッシュのファルセットは出せてもね~。
今回もロベスピエールの古川雄大君が良かったね。2幕の幕開きのみんなを引き連れてのナンバーがかっこいいね。月組の時の珠城りょうの時もかっこいいナンバーだと思ったけど、テクニックも要るし、メンバーを引っ張るカリスマ性も発揮しなきゃ間が持たないから、素晴らしいなと。
でもやっぱりこの作品の殊勲賞はソニンのソレーヌと坂元健児君のラマールさんやね。ソニンが最初と最後に歌うナンバーに泣かされる。芝居の中の歌がちゃんと芝居が出来てるのがいいよね。
サカケンのラマールさんはお笑い担当だけど、間が絶妙にいいし、勿論台詞の声も歌声も素晴らしい。四季で鍛えられた人やから明瞭な発声は当たり前かもしれないけど、安定感があるよね。ラマールの小物感も良く出てるし。部下の2人とのコンビネーションもいいよ。
ルイ国王の増田さんはミツコの時の記者さんの時も感じたけど、暖かい人柄と誠実な感じが優しすぎるルイにぴったりね。
フエルゼン伯爵は軍服がよく似合ってる。でもやっぱりお花様との芝居の方が良かったな。国外逃亡を説得しに来るところがが特にいい。
この作品の1番の魅力は1つ1つのナンバーが印象に残るメロディーラインやね。
特にロナンがオランプを思って歌うバラードとアントワネットがフエルゼンの国外逃亡の誘いを羅断って、夫と子供のために生きてゆくと決心するナンバーが好き。お花様の涙をこらえながら歌うのが何とも感動的だったな。
