雑食系のアナログ的言葉遣い~「すいません」「嫌い」「頑張れ」と言われたら | mitemoのブログ

■「すみません」と言われたら?


日常会話であまりにも頻繁に使われている言葉の代表が「すみません」です。
あまりにも当たり前に使用していますので、違和感がありません。

ところが、使われる状況を理解していないと、反対の意味になります。
申し訳ないという意味の場合もあれば、ありがとうの意味で使っている場合もあります。
「わざわざお越しいただいてすみません」が前者で、「遅れてすみません」は後者です。
英語では、それぞれ、”Thank you so much for coming.””I'm sorry I'm late.”でしょうか?


あるいは、依頼する場合もあります。
例えば、「すみませんがもう少しゆっくり話してくださいませんか」がそうでしょう。
英語では、”Would you mind speaking a little more slowly?”くらいでしょうか?


不思議なことですが、「すみません」はビジネスの場で使われる正式な用語ではありません。
「恐れ入りますが」とか「かしこまりました」などと違って、応対の6用語などの中に入っていません。
隠れたクッション言葉の代表かもしれません。
文書となると皆無です。
しかし、会話ではしょっちゅう使われています。

最近は、「すいません」も市民権を得てきました。
それにしても、我々日本人はこの「すみません」をうまく使っています。


■「嫌い」と言われたら?


彼女から「嫌い!?」と言われた男性諸君。
文字通り、100%嫌われているとは限りません。
本当は好きなんだけれども・・・若干の誤解、意思の疎通ができなかったことから生じた可能性があります。
女性の心理をどれだけわかっているか、試されているといってもよいと思います。
デジタル時代といえども、このあたりの男女の機微に通じないといけません。


このように、日常会話では、置かれた環境などを理解したうえで話しています。
「嫌い」は、辞書では、好きな可能性もあるとは書かれていません。
ところが、会話では、場合によって、好きのニュアンスを含んだ言葉として使われることもあります。

「すみません」が複数の意味を持つ多義語に対して、「嫌い」は好きから嫌いまでのモノサシのような意味合いで使用される多義語です。


■「頑張れ」と言われたら?


誤らずに使いたい言葉の代表が「頑張れ」です。
人によっては、言われたくない言葉の1、2位に入る微妙な言葉です。

典型的に言われているのが、頑張りたくても頑張れない状態にいる人に「頑張れ」と言っても逆効果という点です。
ますます気が滅入ってくるだけです。


このように、相手の気持ちを配慮して使う言葉は、敬語以上に難しいですね。
外国人で、この3つの用語を正確に使うことができる人は、日本の文化をよくご存知の方と思います。
逆に、外国語の日常会話でも同様なことが言えます。
どのような言葉、言い回し方があるかをご存知でしょうか?


以上、押さえるべきところはきちんと押さえて、いざというときに頼もしいのが”雑食系”の言葉の使い方です。





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