雑食系の後悔~今からでも遅くない | mitemoのブログ

■”年齢本”ブームを読み解く


出版不況の中にあって、新刊書の書名で年齢を出しているものが少なからずあります。


「20代に知っておきたいこと・・・」「30代を後悔しない・・・」
「40代でやってはいけない・・・」「50代からの選択」

おそらく、世の中、先を見通すことが難しくなっているのでしょう。
将来に対する不安の反映と解釈できます。
マーケティング的には、読者層を絞り込む意味があります。



■「○○歳からの○○」「○○歳までに○○」


さらに、○○歳という題名が、最近、やけに目立ちます。
20代後半から年齢ごとにほぼそろっています。


「25歳からのコツ」「27歳からの就職術」「28歳までに結果を出す」
「29歳からの人生戦略ノート」
「30歳からの成長戦略」「なぜ31歳でアイツが部長になれたのか」
「32歳になったら上司と部下を使い倒すことを覚えなさい!!」
「33歳からの仕事のルール」「35歳の教科書」
「36歳からでもキャリアは作れる」「37歳からのルール」
「38歳からの棚卸し」「39歳までに組織のリーダーになる」
「40歳からの仕事術」「41歳からの哲学」
「42歳からの上司のルール」「43歳からの挑戦」・・・


ちなみに26歳と34歳に適当なビジネス書がありません。
編集者であれば、新たな新刊書の題名の候補として狙い目かもしれません。


驚くべきことに、50代後半も例外ではありません。


「55歳からの後悔しない人生・・・」
「57歳のセカンドハローワーク」
「60歳から始める小さな仕事」


いずれにしろ、”○○歳から何をはじめるか”が重要なコンセプトになっています。
あるいは、”○○歳まで何かを終えるべき”ですというのもほぼ同義です。



■”もっと○○しておけばよかった”と思ったら今からでも遅くない


以上”年齢本”ブームの背景にあるのは何でしょうか?
読者の後悔に目を向けていることは間違いないと思います。

誰しも、20代の時代、学生時代に”もっと勉強しておけばよかった”と思うものです。
”もっと語学を勉強しておけばよかった”というのも、20代に限らず、30代、40代、
そして、60代になってからも後悔しています。
嘘だと思うならば、身近な団塊の世代に聞いてみてください。
周囲が英語の達人といわれる人でさえ、もっと語学を勉強しておくべきだったといいます。


ということは、今からでも遅くはないということです。
語学であれ、旅行であれ、資格取得であれ、資産形成であれ、人脈つくりであれなんでもです。
恋愛、結婚だってそうです。


頑張れとは言いません。
人生、あきらめないということが重要です。

後悔しはじめたら、今からでも遅くありません。
Even the longest journey begins with the first step.
中国では、千里の行(こう)も足下(そっか)より始まる”(老子)です。



以上、押さえるべきところはきちんと押さえて、いざというときに頼もしいのが”雑食系”の特徴です。