雑食系の左右のマナー(4)~コーヒー・記念撮影・捺印 | mitemoのブログ

■コーヒーの出し方~「カップは左向き、スプーンは右向き」?
以前、社会人になって話題になる話として、コーヒーのカップとスプーンの置き方がありました。
会社で来客があった場合、行きつけの喫茶店などはどのようにしているか観察してみるのも面白がったことがあります。


といっても、最近はセルフサービスが多くなってきましたので、論じる実益がなくなったかもしれません。

「カップは左向き、スプーンは右向き」というのが従来は主流のようでした。
茶道の作法にならってカップを180度回転させたことの影響ではないかと言われています。


これに対して、右利きが多いはずだから、これは逆で、「カップは右向き、スプーンは左向き」というのが正しいという人もいらっしゃいます。


いや、最初に、砂糖などを右向きのスプーンで入れるのは合理的だという主張もあります。

そうではない!相手の利き手を前提に考えるべきだという顧客至上主義の方もいらっしゃいます。


ちなみに、老舗の大ホテルOでは、「カップは左向き、スプーンはすくう部分を頭にして縦向き」というルールで徹底しているそうです。理由は、これがお客さまにもっとも使いやすいからとのことです。


以上、コーヒーのカップとスプーンの置き方のマナーは、千差万別といったところでしょうか。


■記念撮影~右上位
首脳会談での記念写真では、国際儀礼に基づいて配列が決まっています。
適当に並んでいるのではありません。


議長国首脳を中心に国家元首(国王、大統領)から首相へ、同等なら在任期間の長いほうが上位ということで序列を決めたうえ、1番は最前列中央、2番・撮影されるほうから見てその右隣、3番・1番の左隣…というように並びます。


この結果、残念ながら、日本の首相は国王・大統領ではありませんし、さらに在任期間が短い人が多いので中央近くにおさまりません。


もっとも、我が国の組閣時の記念撮影は、ある面自由で、首相の両隣を女性にした人がいるくらいです。
誰だかわかりますか?

実は、ちゃんとした会社の記念撮影も、配列を意識して記念撮影をしています。


■報告書や稟議書の捺印の並び方~左上位
報告書や稟議書の捺印の並び方はいかがでしょうか?
右から左に担当者→上司→上位者…と並んでいるのが普通です。
横書きの文章が左から右へ書くのが一般的なにもかかわらず、捺印の順序はどういうわけか逆です。
よく考えてみますと不思議です。


以上、押さえるべきところはきちんと押さえて、いざというときに頼もしいのが”雑食系”の特徴です。